ディープインパクト、アイルランド「クールモア・グループ」の欧州名牝5頭と交配

スポーツ報知
ディープインパクト

 世界中で活動するアイルランドのクールモア・グループが今春、過去最多の繁殖牝馬5頭にディープインパクト(牡16歳)を種付けすることが15日、分かった。昨年から種付けしている2頭に加え、16年の欧州年度代表馬マインディング(牝5歳)など3頭を新たに日本に送り込んできた。

 今回の目玉は英牝馬2冠などG1・7勝を挙げたマインディング。ほか2頭も昨年の英愛1000ギニーなどG1・4勝のウィンター(牝4歳)、仏G1・2着馬のプロミストゥービートゥルー(牝4歳)と欧州のトップクラスで実績を残した馬。すでに来日して種付けの準備を進めている。

 昨年は3頭がディープと種付けしたが、キスドバイエンジェルズ(牝6歳)は17年に誕生したディープ産駒の牡馬とともに、受胎後にアイルランドへ帰国。残るフラッフ(牝6歳)とベストインザワールド(牝5歳)の2頭は2月中にも出産の見込みで、引き続き今年も交配する予定だ。

 海外での人気上昇の背景には、日本で種付けしたサクソンウォリアー(牡3歳、父ディープインパクト、母メイビー、愛国・Aオブライエン厩舎)が無傷の3連勝で英国2歳G1を制し、今年の英ダービーの最有力候補に挙がっていることにある。社台スタリオンステーション事務局は「連れてきた牝馬は欧州のトップクラス。サクソンの成功もあったが、欧州では少ない個体数で活躍馬を出した結果が評価されている。ディープが“走る”という確信に変わった」と説明した。

 世界的に見ても種付け料の4000万円は最高価格帯。海外の生産者が繁殖牝馬を連れてくる場合は、高額の輸送費も加わるが、それを差し引いてもディープの血を求めるほど、国際的な価値が急上昇している。

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