【こちら日高支局です・古谷剛彦】セレクションセールが今年から2度開催 どう変わる北海道市場

スポーツ報知

 HBA日高軽種馬農業協同組合は、昨年末に18年に開催する北海道市場の日程計画を発表した。「トレーニングセール」は5月22日(事前下見が20日、公開調教は21日に実施)に札幌競馬場で開催。「セレクションセール1」が7月17日、「セレクションセール2」が8月20日、「サマーセール」は21日から24日の4日間、「オータムセール」は10月1日から3日の3日間を予定している。申込頭数により、日程が変更する場合もありうる。

 大きな変更点は、1歳選抜市場として、北海道市場の目玉ともいえる「セレクションセール」が2回行われることにある。上場申込は一括で、選定委員会で選抜し、7月と8月に振り分けるようだが、どちらに出したいかを販売申込者が希望することはできない。「セレクションセール」は例年通り、販売希望価格が500万円以上のリザーブ方式となる。純粋に「セレクションセール」を2回行うと考えて頂ければよい。

 「セレクションセール」は、セール前日に展示が行われる。7月17日は昨年同様に火曜がセリとなり、前日が月曜なので、多くの購買関係者が足を運ぶと思うが、8月は月曜にセールが行われるため、その前日は「札幌記念」当日であり、小倉でも「北九州記念」が行われる。どれだけの関係者が前日展示に参加するかは未知数だ。

 また、例年だと「サマーセール」最終日には、「セレクトセール」や「セレクションセール」など7月までの各市場で主取や欠場になった馬の追加申込馬が上場していたが、「セレクションセール」を2回に分けたこともあり、それらがセールに上場したい場合は「オータムセール」に回ることになる。

 「サマーセール」は、経費削減を目的に開催日数の短縮を掲げ、13年から15年まで4日間開催に収めていた。しかし、セールの好調とともに上場申込頭数は増加傾向にあり、16年から再び5日間開催にシフトした。昨年の1歳市場が、各セールのレコードを記録した好景気で、今年の市場も盛り上がることが想定される。「セレクションセール」を2回行うことが、効果的かどうかは判断の難しいところだが、選抜感が薄れることのない市場を展開して欲しいと切に願う。(競馬ライター)

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