【アメリカJCC】トミケンスラーヴァ、短距離血統なのに長距離で覚醒 謎の8歳馬が一発狙う!

スポーツ報知
長距離戦で覚醒したトミケンスラーヴァ。G2でどんな競馬をみせるか

◆第59回アメリカジョッキークラブカップ・G2(1月21日、中山競馬場・芝2200メートル)

 実績馬が顔をそろえるアメリカJCC(21日、中山)で、異色の存在感を放つのが、8歳馬のトミケンスラーヴァ。2400メートルの古都S(1600万)、年明けの3000メートルの万葉S(オープン)と連勝し、中1週で重賞に挑んできた。

 父は名マイラーにしてスプリントG1でも結果を出したタイキシャトル。母の父は米国のスプリントG1覇者のデヒアという短距離血統が長距離で覚醒した。「1800メートル、2000メートルではスピードが足りないので、長い距離で自分の形に持ち込むのがいい」と竹内調教師は好走の理由を分析。「初勝利(3歳2月の未勝利)はダートの1300メートルだったのにね」と笑った。

 15年3月に厩舎を開業。デビュー19戦目の5歳9月の500万(2着)から管理し、自ら調教にもまたがっている。それまではダート、芝問わず、左回りを中心に使われてきたが、「走りのバランスが、右回りと左回りは全然違う。右回りの方が断然スムーズ」。前走まで転厩後の18戦中17戦で芝の右回りに投入。まる3年も勝ち星から遠ざかっていた馬が、オープンまで上りつめた。

 今回は4戦ぶりに江田照を鞍上に迎える。「当たりの柔らかいジョッキーが合う。2回乗って2、3着。かなり相性はいいと思う」とトレーナー。これまでの5勝は7番人気、9番人気、5番人気、9番人気、7番人気。勝てば波乱を呼ぶベテランが重賞でも一発を狙う。(石野 静香)

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