【アメリカJCC】ミッキースワロー、馬なりで躍動12秒6!菊花賞時より状態は上

スポーツ報知
馬なりで躍動したミッキースワロー。騎乗した菊沢調教師も手応え

◆アメリカJCC追い切り(17日・美浦トレセン)

 第59回アメリカJCC・G2(21日、中山)の追い切りが17日、東西トレセンで行われた。昨年のセントライト記念覇者ミッキースワローは、美浦・Wコースで躍動感あふれる動き。得意の舞台で年長馬相手に重賞2勝目を狙う。

 リズム重視の最終調整だった。ミッキースワローは美浦・ウッドチップコースに入ると、ゆったりとスタート。徐々にスピードに乗って迎えた直線では、騎乗した菊沢調教師は一切アクションを起こさず、最後まで馬の気に任せて走らせた。「先週併せたし、もう単走で十分。躍動感があったし、いい動きだったと思う。馬場の入りも落ち着いていて、精神状態はいいと思いますよ」。5ハロン67秒4で、ラスト1ハロンは馬なりで12秒6。上々のタイムをマークしたが、それ以上にテンションが上がることなく調整できたことが、菊沢師の自信を深めていた。

 3か月ぶりの一戦だが、菊花賞6着時と比べると、明らかに今回の方が状態は上。「(前走は)セントライト記念の反動がちょっとあったけど、今回の方がリフレッシュしている。分かりやすい馬で、苦しい時は馬場入りをごねたりしやすいので」と菊沢調教師。極悪の不良馬馬だった菊花賞のダメージはなく、むしろ「トモ(後肢)のバランスがだいぶとれてきた」と肉体面は進化している。

 重賞勝ちを含む2戦2勝の舞台での今年初戦。「(相性が)いいと思ったので、このレースからと考えた。古馬とは初対戦になるし、胸を借りるつもりで」と菊沢師は控えめに話したが、昨秋から一気に存在感が増してきた4歳世代。飛躍に向けて最高のスタートを狙っている。(西山 智昭)

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