【東海S】テイエムジンソク、軽めも加速スムーズ!重賞2勝目へ順調

スポーツ報知
古川を背に伸びやかなフォームで駆け抜けたテイエムジンソク

◆東海S追い切り(17日、栗東トレセン)

 フェブラリーSの前哨戦、第35回東海S(21日、中京)で重賞2勝目を目指すテイエムジンソクは17日、栗東・CWコースで古川を背にスムーズな加速を見せた。G1初挑戦で首差2着に惜敗したチャンピオンズCと同じ舞台のG2戦へ、順調そのものだ。

 派手なパフォーマンスはいらない。テイエムジンソクは栗東・CWコースで序盤からゆったり入ると、直線でもラスト1ハロン過ぎに軽く手綱を動かされただけ。首を使った伸びやかなフォームで加速すると、6ハロン83秒4―12秒8でまとめた。

 「時計が速くなるのが怖かった」と木原調教師がホッとした表情を浮かべたのは、1週前に同コースで6ハロン80秒1の猛時計を出していたため。ただ、前走のチャンピオンズCも1週前追い切りは6ハロン80秒2でしっかり負荷をかけた。動から静へ、バランスのとれた調教過程で万全の仕上げを施した。

 2週連続で調教に騎乗した古川は「順調であればそれでいい」と満足そうにうなずく。その自然体も前走のG1で強さを再確認できたからこそ。ゴールドドリームの強襲に屈したが、続く東京大賞典で史上最多のG1・11勝を挙げたコパノリッキーを真っ向勝負で競り落とした。「一線級と走った一発目であんな勝負をしてくれるのはすごい」と振り返る。

 昨年5月にコンビを組み、6戦で4勝、2着2回。一気に突っ走った8か月の中でも変化を感じ取っている。「持続する脚が少しずつ長くなっている気はします。400(メートル)から450、470といった感じですね」。武器であるスピードの持続力に磨きをかけ、自信を深めた視線の先にはフェブラリーS(2月18日、東京)が入っている。「この馬のリズムと走りを守れば、そこに結果がついてくると思っています」。あと一歩で逃した頂点の座へ、冬の尾張から挑戦が始まる。(山本 武志)

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