2月定年の尾形充弘調教師が史上35人目となる800勝達成へ8頭スタンバイ!

スポーツ報知
尾形充弘調教師

 G1・4勝のグラスワンダーなどを管理した尾形充弘調教師(70)=美浦=は、先週日曜の中山7R(ダウンザライン)で今年初勝利を挙げ、通算勝ち星を799勝とした。2月末で定年を迎えるが、早ければ今週にも史上35人目となる800勝の大台達成となる。

 「意識はしているけど、競馬はなかなか上手くいかないものだからね」。尾形充師は、いつも通り穏やかな表情だった。今週、2頭出しで臨む土曜中山メイン・アレキサンドライトSのクロフネビームスについては「状態が戻ってきた。仕掛けのタイミングが合えばチャンスはあると思いますよ」と期待。偉業へ8頭がスタンバイしている。

 祖父はJRA顕彰馬のクリフジ、ハクチカラを手掛けた尾形藤吉氏で、父も調教師という競馬一家。「尾形藤吉という看板が本当に重かった。競馬を支えた人だからね。孫は駄目だと思われたくなかった」という強い思いで、82年の開業から走り続けてきた。「区切りの800勝ができれば最高だけど、たくさん勝つというのは本当に大変なこと。最後の一頭まで燃えていますよ」。定年間際になっても若々しさ、貪欲さは失っていない。

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