【根岸S】昨夏浦和に移籍ブルドッグボス、JRA重賞初制覇狙う

スポーツ報知
昨年12月のカペラSは3着だったブルドッグボス。JRA重賞初Vへ今度こそ

◆第32回根岸S・G3(1月28日、東京競馬場・ダート1400メートル)

 第32回根岸S・G3(28日、東京)はフェブラリーSの前哨戦。昨年浦和へ移籍し12月のカペラSは3着だった元中央馬ブルドッグボスが、JRA重賞初Vを目指し再度の参戦だ。

 JRA重賞初制覇が手に届くところまで来ている。昨年、交流G3のクラスターCをレコードで制し、同G1のJBCスプリントでもタイム差なしの3着と健闘したブルドッグボス。暮れのおおとりオープン(大井・ダート1600メートル)では、フェブラリーSで5着の実績があるロワジャルダンを一蹴。フェブラリーS(2月18日、東京)を大目標とした路線へ向けて、距離延長にも対応してきている。

 「コースをひと回りするレースを使ったから、次は(馬自身が)構えていくと思う。だから位置取りは中団くらいになるだろうけど、賢い馬なので、最後の直線でゴーサインを出せば動くと思う」と小久保智調教師には確かな感触があるようだ。

 浦和に移籍後の昨夏以降、【2140】。陣営はJBCスプリントのあとに、この馬に対して“強化”することをテーマに挙げた。その後はカペラS(0秒3差3着)、おおとりオープンとコンスタントに使い、「この間隔で使えているのが鍛えていること。それでへこたれていないし、逆に状態は上がってきている」と小久保師のトーンも下がることはない。

 今回は“敵地”に乗り込んでの一戦。1週前追い切りは福島・天工トレセンの坂路でラスト3ハロン36秒4の好タイムをマークして、着々と態勢は整っている。「踏んできた過程を見ると、悪いことはないですよ」とトレーナー。ここで好勝負をすると、ビッグタイトルまでが大きく視野に入ってくる。(春木 宏夫)

 ◆ブルドッグボス 父ダイワメジャー、母リファールカンヌ(父デインヒル)。浦和・小久保智厩舎所属の牡6歳。北海道浦河町・鮫川啓一氏の生産。通算26戦9勝。総収得賞金は2億3420万円。主な勝ち鞍はクラスターC・交流G3(17年)。馬主はHim Rock Racing。

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