【シルクロードS】武豊&ダイアナヘイローで2月末定年の福島調教師に重賞タイトル届ける

スポーツ報知
4か月ぶりの一戦に順調な仕上がりを見せるダイアナヘイロー

◆第23回シルクロードS・G3(1月28日、京都競馬場・芝1200メートル)

 第23回シルクロードS・G3(28日、京都)に、2月末に定年を控える福島信晴調教師(70)=栗東=が重賞2勝目を狙うダイアナヘイローを送り出す。昨夏4連勝で北九州記念を制した快速牝馬の主戦、武豊が再び重賞タイトルを届けるか。

 スピードを存分に生かせる舞台で、ダイアナヘイローが昨年の北九州記念以来となる2つ目のタイトルを狙う。「(小回りの)小倉が一番いいんだろうけど、中山に比べたら直線が平坦な京都の方が合っている」。2月いっぱいで定年引退となる福島調教師は“有終タイトル”へ、コース替わりを歓迎する。

 前走のスプリンターズSは15着に惨敗。2番手追走といつも通りの先行策に持ち込んだが、直線の伸びを欠いた。「G1の壁もあったと思うが、夏場からずっと使っていて絶好調というまでの状態にはなかった」と福島師は状態面を敗因に挙げた。

 前走後は早い段階からここを18年の始動戦に設定し、立て直しを図ってきた。「休ませた効果で体がひと回り大きくなって、490キロ台(前走476キロ)で帰ってきた。成長が見られるよ」。帰厩後の栗東・坂路では好時計を連発と順調な仕上がりを見せている。8日の4ハロン52秒5に続き、17日の1週前追い切りは時計のかかる馬場で51秒9―12秒2。ラストまで鋭い伸びを見せた。

 鞍上の武豊は、昨年のダンスディレクターに続く連覇がかかる。作戦面を一任されている名手は「スプリンターズSは相手が強かったけど、京都でも勝っていますから。本当にスタートが上手で、速い馬。何とか福島先生と一緒に、もう1回勝てればいいですね」と気合十分。昨夏の小倉を沸かせたタッグが、冬の淀で主役の座を奪い返す。(吉村 達)

《17年北九州記念VTR》

 武豊とのコンビで500万から3連勝中だったダイアナヘイローは3番人気。好発を決めて2番手につけ、残り200メートルで先頭に立って押し切る正攻法で重賞初制覇を飾った。武豊は福島調教師とのコンビでは、自身のJRA重賞100勝目となった97年同レースのダンディコマンド以来の重賞勝ちで、「一緒に北九州記念を勝ったのは20年ぶり。うれしいですね」と笑みを浮かべた。福島師は15年シルクロードS(アンバルブライベン)以来の重賞14勝目だった。

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