【フェブラリーS】テイエムジンソクで悲願のG1奪取へ!木原調教師「古川君にいい流れに乗せてもらえたら」

スポーツ報知
初のG1制覇に挑むテイエムジンソクと木原調教師

◆第35回フェブラリーS・G1(2月18日、東京競馬場・ダート1600メートル)

 ダートのチャンピオンを決める第35回フェブラリーS・G1が18日、東京競馬場で行われる。悲願のG1奪取を目指すのは、昨秋から力をつけてきたテイエムジンソクだ。前哨戦の東海Sで逃げ切りVを飾った6歳馬は充実一途。木原調教師に、全幅の信頼を寄せる古川騎手やG1への意気込みなどを聞いた。(取材・構成=内尾 篤嗣)

 ―昨春から快進撃が続くテイエムジンソク。前走の東海Sは逃げ切って重賞2勝目を挙げました。

 「着差(4分の3馬身差)はわずかだったけど、2番手の馬を引きつけてのものだから完勝でしょう。レース後、ジョッキーも『まだ余裕があった』と言っていました」

 ―2走前のチャンピオンズCはG1初挑戦ながら首差2着。高いレベルでも通用することを証明しました。

 「初めてのG1で通用するか心配だったけど、この馬らしく前に行って思っていた以上のレースができました。ゴールドドリームは強かったけど、あそこまで頑張ったのなら勝ちたかったです。去年の春からずっといい競馬が続き、馬が本格化したのかなと思います」

 ―今回のレースでカギを握るのはどのあたりでしょうか。

 「芝からのスタート、東京への輸送、ワンターンのマイルですね。でも、馬は生まれたときから芝の上を走っているので大丈夫でしょう。輸送の面は、今まで函館や小倉に行っているから問題ないのでは。経験のないマイルについても、1700メートルで速い時計を持っているので対応できると思っています」

 ―前走後の調整過程も順調にメニューを消化しているようです。

 「1週前追い切り(栗東・CWコースで6ハロン84秒4―12秒4)は、落ち着きがあって良かったです。単走で気持ち良く走っているように見えました。変わらず順調で、いい状態できています」

 ―リベンジのG1に向けて意気込みを聞かせてください。

 「今は控えても問題ないし、ペースが遅いと思ったら動くことができます。それがジンソクの強みです。でも、大きいレースは力があっても、運がないとなかなか勝てません。それが競馬ですから。今、乗っている古川君が、きさらぎ賞(サトノフェイバー)も勝ったり、すごく調子がいいです。全てが良い方向に向くよう、古川君にいい流れに乗せてもらえたらと思っています」

 ◆木原 一良(きはら・かずよし)1954年4月25日、北海道生まれ。63歳。74年に中山競馬場・富田六郎厩舎から騎手デビュー。76年、栗東に転籍。84年に騎手を引退(通算29勝)。その後は所属していた内藤繁春厩舎で調教助手に。98年に調教師免許を取得し、翌99年に開業。JRA通算257勝(12日現在)。今年の東海S(テイエムジンソク)など重賞9勝。好きなプロ野球の球団は巨人。

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