【京都牝馬S】ミスパンテール素質開花!直線差し切り重賞2連勝!

スポーツ報知
じわじわ伸びたミスパンテール(手前)はゴール前きっちり差し切った

◆第53回京都牝馬S・G3(17日・芝1400メートル、京都競馬場、良)

 第53回京都牝馬S・G3が17日、京都競馬場で行われ、単勝1番人気のミスパンテール(横山典騎乗)が直線外から差し切り勝ち。3連勝で、前走のターコイズSに続く重賞2連勝を果たした。2着に4番人気のデアレガーロ、3着には5番人気のエスティタートが入った。

 古馬牝馬のマイル戦線に、新ヒロイン候補の誕生だ。中団馬群で脚をためたミスパンテールが、外に出した直線でじわじわ伸びてくる。荒れた馬場でスパッとは切れないが、伸びあぐねるライバルをねじ伏せるように最後は半馬身かわした。

 「馬場が悪かったせいか前回ほどの切れではなかったけど、上手に走ってくれて良かった」。横山典に会心の笑みはないが、これも能力を高く評価するからこそ。重賞2連勝を含む3連勝した4歳牝馬の素質開花を、ファンにはっきりと示した。

 昆調教師は大きな期待を隠さない。「G1での相手を考えると、もうひとつかなという勝ち方だけど、勝った意義が大きい。目標のヴィクトリアマイル(5月13日、東京)へ、うまく持っていきたい」。G1殴り込みを堂々宣言した。(宮崎 尚行)

 ◆ミスパンテール 父ダイワメジャー、母エールドクラージュ(父シンボリクリスエス)。栗東・昆貢厩舎所属の牝4歳。北海道日高町・三城牧場の生産。通算8戦4勝。総収得賞金は1億1255万8000円。主な勝ち鞍はターコイズS(17年)。馬主は寺田千代乃氏。

競馬

×