【中山記念】ペルシアンナイト、１７年マイルＣＳ王者が大目標の大阪杯制覇へ距離延長に挑む

◆第９２回中山記念・Ｇ２（２月２５日、中山競馬場・芝１８００メートル）

　３歳でマイル王の座に就いたペルシアンナイトが、２０００メートルとの“２階級制覇”を見据えて４歳初戦を迎える。昨年１１月のマイルＣＳ制覇後は香港マイルに使うプランもあったが、放牧に出てリフレッシュ。池江調教師は「体重は変わってないけど、それなりに成長しているなと感じる」と充電効果を口にした。

　先月３０日に帰厩した後も調整は順調だ。１５日の１週前追い切りは栗東のＣＷコースでラスト１１秒２と出色の伸び。「良かったですね」とトレーナーが合格点を与えると、斉藤助手も「同じ休み明けでも、富士Ｓ（５か月ぶり５着）の時よりいい。格好をつけてほしいというより、格好はつけないと」と仕上がりに自信をのぞかせた。

　今春の最大目標に掲げる大阪杯（４月１日、阪神）まで、１ハロンずつ距離を延ばしていく。「コーナー４つのコースは皐月賞で惜しい競馬（２着）をしているが、基本はマイラーだと思う。小回りで、マイルで見せるような切れ味を引き出せるか」と池江師。鞍上は同レース２連勝中と頼もしいＭデムーロ。距離延長に対応できれば、中距離Ｇ１への距離はグッと近くなる。（吉村）