【阪急杯】16年フェブラリーS覇者モーニン、二刀流V狙う!

スポーツ報知
砂の王者モーニンは芝でも頂点を目指す

◆第62回阪急杯・G3(2月25日、阪神競馬場・芝1400メートル)

 第62回阪急杯・G3(25日、阪神)は、16年フェブラリーS覇者モーニンが侮れない。前走の阪神C(6着)に続く芝の重賞挑戦は、高松宮記念を見据えた選択。デビュー最速で砂のG1を制したヘニーヒューズ産駒が、ターフでもその才能を見せつけるか。

 6歳になったモーニンが、今度は芝で頂点を目指す。前走の阪神Cはキャリア17戦目の芝デビュー。9連敗中と伸び悩んでいた時期の「きっかけづくり」が目的だったが、外から鋭く追い込んで0秒6差6着と見せ場をつくった。「最後方の近くでも流れに乗れていましたし、勝負どころからはいい脚。時計やメンバーを考えれば、思っていた以上の走りでした」と古川助手。芝続戦が決まった。

 米国のトレーニングセール出身という血統や、体質の弱さから初陣はダート。以降は驚異的な早さで出世し、ダートG1では最速となるデビュー282日目でフェブラリーSを制した。「芝を使う暇はありませんでした」と同助手は笑う。

 ここで好結果を残せば、高松宮記念に出走する。15日の1週間追い切りは栗東・坂路で51秒4―12秒3の好時計。「絶対的な能力はすごいものを持っていますし、追うごとに動きは良くなっています。前走と同じ舞台ですから、楽しみですね」と古川助手。前回以上のパフォーマンスを見せ、スプリント王を決める舞台に立つ。(吉村 達)

 ◆二刀流ホース これまで芝とダート両方のJRA・G1を勝った馬はクロフネ、アグネスデジタル、イーグルカフェ、アドマイヤドンの4頭。ダートG1馬となった後の芝重賞挑戦はイーグルカフェ(03年安田記念4着)、メイショウボーラー(06年スプリンターズS2着)などの好走例がある。また、モーニンと同じヘニーヒューズ産駒ではアジアエクスプレスが朝日杯FSを制したのちにダートG3のレパードSを勝っている。

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