【阪急杯 西山が見た】レッドファルクス迫力十分!好仕上がり確認

スポーツ報知
芦毛の馬体を弾ませ、軽快な動きを見せたレッドファルクス

◆阪急杯・追い切り(21日・美浦トレセン)

 第62回阪急杯・G3(25日、阪神)で復帰するレッドファルクスは、美浦・Dダートコースで素軽い動き。大目標とする高松宮記念への叩き台だが、西山智昭記者は秋春スプリントG1の連勝へ好発進を決められる状態と「見た」。

 迫力十分だった。レッドファルクスは、記者席から最も近いDダートコースでの最終追い切り。記者の目の前を軽快に駆け抜け、単走で直線追われて5ハロン68秒3―12秒7をマーク。「僕には良い動きに見えましたね」。尾関調教師の柔和な表情から、好仕上がりを確認できた。

 これまで様々なコースで最終追い切りを行ってきたが、今回はダートを選択。「コーナーのカーブが楽だし、次の大目標に向けて、今回のレースの後も疲れを残さないようにいければと。あとは先週も動いてくれたし気も入っているので、これ以上気合を乗せる必要ないイメージですかね」と意図を説明した。

 動きは申し分なかったが「一番取りたいタイトル」と尾関師が明言するように、春の最大ターゲットは高松宮記念。今回は叩き台の意味合いが強く、当然、100%の仕上がりではない。ただ、休み明けは【4011】と苦にしないタイプだし、スプリントG1・2勝は今回のメンバーでは最上位の実績だ。

 G1馬にとって前哨戦をピークで臨まないことは当たり前と言える。「最優秀短距離馬の看板を背負って出走するので、いいレースをして高松宮記念にいきたいと思います」。80~90%の状態で結果を出してこそ、秋春スプリントG1連勝という偉業が見えてくる。(西山 智昭)

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