テイエムオペラオーの岩元調教師、引退週に9頭投入 日曜阪神の2鞍は和田が騎乗

スポーツ報知
開業から約30年、最後まで馬に跨がり続けた岩元市三調教師(馬はスーサンドン)

 G1・7勝を挙げて顕彰馬となったテイエムオペラオーをかつて管理した岩元市三調教師(70)。2月22日も栗東トレセンで馬にまたがり、元気にけいこをつけていた。

 騎手時代はバンブーアトラスで1982年日本ダービーを制するなど通算578勝。引退後は調教師に転身し、開業は平成元年(1989年)。調教師になってからも最後まで馬上で感触を確かめ、鉄人ぶりを見せ続けた。「歴史的な名馬に巡り合うことができ、本当に幸せでした。70歳になっても馬に乗っているので『すごい』と言われるけど、体に痛いところはいっぱいあるんですよ」と岩元師は笑っていた。

 歴史的名馬のテイエムオペラオーとコンビを組んでいたのは弟子の和田竜二騎手。「和田は多くの人にかわいがってもらえ、大きなレースを勝つことができました。1000勝も達成できました。こんなうれしいことはありません」と自分の息子のようにかわいがってきた。

 調教師として先週までJRA通算497勝を挙げ、ラストウイークには9頭がスタンバイしている。和田騎手とは日曜阪神1Rのテイエムソレイユ、日曜阪神7Rのグランドガールとコンビを組む。「テイエムソレイユは3、3着といいところまで来ています。うまくかみ合えばチャンスでしょう。グランドガールのところはメンバーがそろった印象です。スタートを決めてどこまでやれるか。最後に一緒に勝てたらいいですね」と闘志を見せる。

 引退後については「何も考えていません。とりあえずテレビを見て過ごすと思います」と特別なプランはない。ホースマン人生、最後の競馬に全力投球の構え。弟子とともに最後の輝きを放ってみせる。

 ◆岩元市三調教師の今週の出走馬

【土曜小倉】

 6R テイエムフタエマル 森 裕太朗

 10R スーサンドン    川島 信二

 12R スーサンゴー    川島 信二

【日曜阪神】

 1R テイエムソレイユ  和田 竜二

 7R グランドガール   和田 竜二

 7R ボストンビリーヴ  川島 信二

 12R ハーツジュニア   太宰 啓介

【日曜小倉】

 4R グランドフサイチ  森 裕太朗

 8R ティーエスバラ   森 裕太朗

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