【新加入・豊島 報知で予想はじめました】<2>ジャンダルムに勝負気配!

スポーツ報知

◆第55回報知杯弥生賞・G2(3月4日・芝2000メートル、中山競馬場)

 スポーツ報知の一員として訪れる初めての栗東トレセン。新スタンドの清涼感に心地よさを覚えつつ、出走各馬の動きを追った。印象的なのはジャンダルム。なるほど、予習で見た先週の調教VTR同様、圧巻の切れだ。

 騎乗した武豊騎手の周りにマスコミが群がる。頃合いを見て、こちらも会社が変わった事実を伝えねばなるまい。「え、そんなことってあるの?」。驚きの声を上げながらも、そこはさすが人の心を読む天才。連載のネタに困る当方の心情を察するかのように、弥生賞というレースが持つ特性を語り始めた。

 「皐月賞にはつながらないことも多い。ここで勝ったら本番で競馬を変えにくくなる。負けたら修正できるんだけど。とはいえ、試し乗りもできないからねえ」。トライアルである一方、その場で確かな結果が求められるのもまた競馬。この微妙なさじ加減を読み切ることが、馬券攻略の肝かもしれない。

 ジャンダルムはホープフルSで2着。既に適性を証明した強みがある。「距離も経験したから。気になるところ? 特にないよ」。この馬のてんびんは“試走”ではなく“勝負”の方に傾いている。(豊島 俊介)

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