【日経賞】昨年の菊花賞馬キセキ、始動戦へ順調

スポーツ報知
春の盾を大目標に始動戦を迎えるキセキ

◆第66回日経賞・G2(3月24日・芝2500メートル、中山競馬場)

 優勝馬に天皇賞・春の出走権が与えられる第66回日経賞・G2(24日、中山)に、昨年の菊花賞馬キセキが登場する。

 昨秋の疲れを癒やしての始動戦だ。極悪馬場の菊花賞を制して香港ヴァーズに矛先を向けたが、伸びきれずに9着。「今思えば菊花賞のダメージが残っていたのかも。期間を決めず、状態が上向いてから使うところを考えた」と辻野助手は体調最優先で始動のレースを選択したことを明かした。

 1週前は新馬戦以来のコンビとなるルメールを背に、栗東のCWコースで6ハロン79秒1―11秒9をマーク。「動きはすごくいい。併せていたら、もっと時計は出ていたと思う。いい状態でいけそう。直線は長い方がいいが、2500メートルあるからね」とルメールは好感触を口にした。今年の平地古馬重賞20鞍のうち、4歳は牡牝含めて半数近い9勝を挙げる。世代の長距離砲が春の天皇賞へ弾みをつけるか。(橋本 樹理)

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