【高松宮記念】転厩初戦のダイアナヘイロー、担当者から調教、馬房の位置まで同じ態勢でG1制覇狙う!

スポーツ報知
ともに移籍した原田助手とG1制覇を目指すダイアナヘイロー

◆第48回高松宮記念・G1(3月25日・芝1200メートル、中京競馬場)

 第48回高松宮記念には、6頭の牝馬がエントリー。なかでも転厩初戦を迎えるダイアナヘイローが万全の態勢を敷いてきた。同馬の担当者から調教メニュー、馬房の位置まで、前哨戦の阪急杯を制した福島厩舎時と同じフルスペック。04年スプリンターズS覇者のカルストンライトオを送り出した大根田厩舎流のスパイスも利かせて、念願のG1制覇を目指す。

 短距離王カルストンライトオが在籍した大根田厩舎から、快速牝馬のダイアナヘイローが再スタートを切る。2月末で引退した福島元調教師の手元から離れ、1か月弱で別厩舎からのG1出走。念には念を入れた。

 前の厩舎でデビューから担当していた原田助手がともに移籍。カイバ、開業獣医師、調教メニュー。そして、馬房の位置まで全て同じと、配慮を重ねた。「そんなに繊細ということはないが、飼料(カイバ)が変わると体重も変わってくるので。そんなに変わらず順調にきている」と原田助手は安どの表情を浮かべた。

 福島厩舎のラスト重賞となった阪急杯は、7番人気ながら向こう正面でハナを奪って逃げ切り。劇的な有終Vを飾った。「本当に頑張った。グッときましたね。スローの2番手では切れ負けするので、気分良く行かせるのが一番。この馬の力を出してくれて、(武)豊さんの力が大きかった」と原田助手。昨夏に4連勝で北九州記念を制した後は15、16着と大敗したが、再び勢いを取り戻した。

 1週前は新コンビを組む松山を背に栗東のCWコースで6ハロン80秒4―11秒6。復帰後3走目でG1挑戦だが、まだ良化の余地を残す。「今思えば、(2走前の)シルクロードS(16着)は調教が足りなかったと思う。前走は中3週でびっしりやったが、目イチだったわけじゃない。ここで通用するか見てみたい」と原田助手。14年前、デュランダルを4馬身差抑えてスプリンターズSを制覇した厩舎の“先輩”を追い、押し切りを図る。(橋本 樹理)

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