【高松宮記念】レッドファルクス、秋春スプリントG1連覇へ力強い動き

スポーツ報知
併せ馬で仕上がりの良さをアピールしたレッドファルクス(右)

◆高松宮記念追い切り(21日、美浦トレセン)

 春のG1開幕戦、第48回高松宮記念(25日、中京)の追い切りが21日、東西トレセンで行われた。レッドファルクスは、美浦・Wコースで6馬身追走して併入。3着だった昨年以上の気配で、秋春スプリントG1連覇に挑む。

 気合が乗った力強いフットワークだった。レッドファルクスは、美浦・Wコースでダノンアイリス(5歳1000万)を6馬身後方から追走。直線の入り口で馬体を併せるまで差を詰め、外からスムーズに脚を伸ばして66秒5―13秒1で併入。尾関調教師は「先行馬も1000万ですが能力の高い馬で、しっかり前に行ってくれた。内容のあるけいこができた」と合格点を与えた。

 1週前追い切りは、併せ馬で自身が先行する形でWコース69秒9―12秒5。しまいこそ伸ばしたが、前半のペースが遅めだった。トレーナーは「1週前は心肺機能を高め(る目的で)、テンから長めに負荷をかけたかったが、入りが少しゆっくり行ってしまった」と気にかけていたが、そのわずかな不安材料を、ラストまで集中したこの日の走りで払拭してみせた。

 今年の始動戦だった前走の阪急杯は大外から上がり最速33秒4の末脚を繰り出したが、タイム差なしの3着と惜敗。「枠が内(6番枠)で、外に出すのに少し下げざるを得なくて後ろからの競馬になったが、勝てなかった以外はいい内容だった」とトレーナー。もちろん前哨戦を叩いた上積みは見込めそうで、香港帰りの久々ぶっつけ本番で3着に終わった昨年よりも雰囲気は良さそうだ。

 昨年は念願の最優秀短距離馬を受賞した。尾関師は「もちろん、このレースを目標にするのは当然。タイトルに負けないような走りを見せたい」と、“春の王座”への期待と覚悟をにじませた。(坂本 達洋)

競馬

×