【大阪杯】三浦皇成騎手、シュヴァルグランとつかむ夢のG1初制覇!

スポーツ報知
シュヴァルグランは休み明けでも活気ある動きを見せた

◆第62回大阪杯・G1(4月1日、阪神競馬場・芝2000メートル)

 第62回大阪杯・G1(4月1日、阪神)の出走馬が29日、確定した。昨年のジャパンCを制したシュヴァルグランに騎乗する三浦皇成騎手(28)=美浦・鹿戸厩舎=は、JRAのG1初制覇へ意欲十分。デビュー時に武豊の新人勝利記録を上回ったホープが待望のタイトル奪取へ挑む。なお、枠順はきょう30日に決定。馬券は31日から発売される。

 騎乗オファーが届いた瞬間、胸は高鳴った。デビュー11年目。28歳になった三浦が、17年ジャパンC覇者のシュヴァルグランとともに、JRA・G1初勝利を目指すことになった。

 「キタサンブラックが抜けた古馬の中長距離路線を引っ張る、“次のエース”だと思う。その馬に乗せてもらえるのは、騎手としてモチベーションにもなりますね」

 28日の共同記者会見で口にした「今までのG1で一番勝ちを意識している」という言葉も決して誇張ではない。22日の1週前、28日の最終追い切りと、栗東まで足を運んでコンタクトを重ねてきたのは、その証しにほかならない。

 「先週より今週の方がグッと良くなった。本当に賢い馬で、だからこそ道中でいかに気持ちに寄り添って走れるか。そこをクリアできればチャンスはあると思う」

 16年8月の札幌競馬で落馬負傷。1年に及ぶ長期休養、リハビリを経て、17年8月に復帰した。

 「一戦一戦、壁にぶつかっては試行錯誤して、その繰り返し。けがのことは良い意味で忘れています」

 その言葉通り、今年のG1はフェブラリーS(インカンテーション)、高松宮記念(ナックビーナス)で連続の3着。周囲の期待は高まるが、当人の競馬への姿勢は変わらない。

 「G1ジョッキーは昔からの夢の一つ。でも、結果にこだわるのはどのレースも同じ。僕にとっても厩舎にとっても一戦一戦が勝負。ここでベストを尽くすだけです」

 静かに熱く、舞い込んだ大きなチャンスをつかみに行く。(川上 大志)

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