【皐月賞 田辺騎手インタビュー】ジェネラーレウーノ「本気で走った時に、どれくらいの走りをするのか」

スポーツ報知
田辺は昨年の中山・芝2000メートル戦でトップの6勝を挙げた

◆第78回皐月賞・G1(15日・芝2000メートル、中山競馬場)

 ―ジェネラーレウーノが重賞初制覇を飾った前走の京成杯は、正攻法の強い競馬でした。

 「(前に抜け出すと)フワッとなる面があり、葉牡丹賞のことが頭にあったので、多少はうまくいきました。折り合いは全然問題なく、いつでも動ける感じで脚をためられた。そこで勝てないとG1に出られないし、それほどメンバーも強くなかったのもよかった」

 ―初めてコンビを組んだ葉牡丹賞は、鮮やかな逃げ切り勝ちでした。

 「真面目に走らなすぎて(苦笑い)。勝つには勝ったけど、道中からフワフワした感じで一生懸命じゃなかった。ハナを主張するような馬もいなくて、かなりスローだったので、あの馬自身は道中で楽に行けたんでしょうけど。幼い感じでしたね」

 ―京成杯では成長した感触をつかめたのでしょうか。

 「調教ではやらなかったのに、ソラを使いましたからね。目に見えて成長というと、まだまだ。(前の馬を)追いかけていくときは動くんですよ。動く時は体を使って動くし、背中がいい馬。でも、抜かそうとすると嫌なんでしょうね。本気で走った時に、どれくらいの走りをするのかとは思う。(今後)どこかで変わってくれればと思う」

 ―皐月賞に向けてレースのイメージはどのように描いていますか。

 「今までは前に行って競馬をしてきたが、後ろからでもいいんじゃないかとも思う。最後の最後まで目標があった方が、いいのかもと。どちらにしても、馬の気分を損なわずに行ければ」

 ―田辺騎手は昨年1年間の中山・芝2000メートル戦で、騎手別トップの6勝、連対率も43・8%で、得意にしていますね。

 「そんなに意識していませんよ。ペースによって違うし、馬場状態も毎年違う。特に今年は路盤が硬いので、芝は荒れてるけど、土は荒れていない感じ。馬の脚には良くないけど、走りやすい感じではある。内を突くのもありなくらいの状態」

 ―この舞台の攻略ポイントはどのあたりでしょうか。

 「3、4コーナーのコーナリングは、動きたくない馬と速く動き始める馬がいて、東京とかよりは読めない形になりやすい。まくってくる馬やバンバン飛ばして来る馬がいたり、東京より中山の方が展開に左右されやすいのはある。ポジション取りが一番大事でしょうね。この馬は東京でも中山でも勝っているし、(コース適性は)あまり気にしなくていいと思う」

 ―有力馬のダノンプレミアムが回避。チャンスは広がったように思えます。

 「強いのが辞めてくれるのに越したことはないですけど、だからといって勝てるわけじゃないですからね。メンタルのところが、しっかりしてくれればと思います」(聞き手・坂本 達洋)

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