【フローラS】昨年“ワンツー”ハービンジャー産駒のノームコア、皐月賞V戸崎とオークス切符取るぞ!

スポーツ報知
余力十分の動きで状態の良さを感じさせたノームコア

◆フローラS追い切り(18日・美浦トレセン)

 オークス(5月20日、東京)トライアルの第53回フローラS・G2(22日、東京=2着まで優先出走権)で重賞初制覇を狙うノームコアが18日、美浦のWコースで最終追い切りを行い、仕上がりの良さを印象づけた。昨年の同レースで“ワンツー”を決めたハービンジャー産駒、先週の皐月賞でクラシックを初制覇した戸崎が、昨年より“狭き門”となった樫の権利取りに挑む。

 今年もハービンジャー産駒が存在感を示すか。重賞初挑戦の前走・フラワーCで3着と実績上位のノームコアが、仕上がりの良さをアピールした。単騎で美浦・Wコースに入ると、5ハロンから68秒9―13秒0。馬なりだったが、最後は余力十分にゴール板を通過。動きを見守った萩原調教師も「休み明けの前走も状態は良かったが、今回も動きが良く、いい意味で平行線といった感じで出られそう」と納得のコメントだ。

 オークスへの優先出走権が昨年までの1~3着から2着までに縮小され、より熾烈(しれつ)な争いとなるフローラS。だからこそ、血の力は大きな武器となり得る。昨年は12番人気のモズカッチャン、10番人気のヤマカツグレースが“ワンツー”を決めて権利をゲット。「東京替わりや距離延長は問題ないと思う」とトレーナーが見立てるように、舞台替わりがプラスに出る可能性は十分だ。

 馬だけでなく、鞍上の勢いも心強い。先週の皐月賞では7番人気のエポカドーロを離れた4番手から導き、自身のクラシック初勝利を決めた戸崎は、過去3戦をチェック済み。「走るな、というイメージを持っている。前で競馬をするタイプだから、開幕週の馬場もいいと思う」と初コンビに胸を躍らせる。

 先行策で好走を続けてきたパートナーの姿は、皐月賞馬ともどこか重なる。ハービンジャー産駒×戸崎の相乗効果が、ノームコアの権利取りを後押しする。(川上 大志)

<ヴェロニカグレース反応良かった>

 もう一頭のハービンジャー産駒は、Wコースで3頭併せ。外レインボーラヴラヴ(7歳1000万)、中イルフォーコン(5歳500万)を4馬身ほど追走し、馬なりの67秒7―13秒0で併入した。柴田大は「先週はモタれたけど、今週はそれがなかった。反応も良かった。長くいい脚を使える馬。権利を取れたらいいですね」と楽しみな様子だった。(美浦)

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