現役最年長12歳のサイモントルナーレ引退 JRA馬事公苑で乗馬に

スポーツ報知

 JRAは19日、2013年丹頂Sなどに優勝した現役最年長馬サイモントルナーレ(牡12歳、美浦・加藤和宏厩舎)の競走馬登録を18日付で抹消したことを発表した。今後はJRA馬事公苑で乗馬として調教を始める。

 父ゴールドアリュール、母ユーモレスク(父アフリート)の血統の同馬は2009年3月にデビュー。同年7月に5戦目のダートで未勝利勝ちし、10年にはダートの1000万特別を勝った。その後は、芝の長距離路線を主に歩み、13年夏の函館でオープン特別の丹頂Sを制したのが最後の勝利。藤田菜七子騎手(20)と、16年目黒記念(13着)、17年ダイヤモンドS(14着)、ステイヤーズS(10着)の長距離重賞3戦でコンビを組んだことがある。今年3月の日経賞(15着)がラストランとなった。馬名は冠名サイモンに、イタリア語で「おかえりなさい」の意味。通算78戦(4勝)して、無事に戻ってきた。

 澤田昭紀オーナー「無事に引退し馬事公苑に行くという思いがかない、実にうれしいです。多くのファンにも喜んでもらえるでしょう。トルナーレ号には『おかえり。よく頑張ったね』と声をかけたいと思います。誘導馬の夢もありますが、まずはゆっくりさせてあげたい」

 加藤和宏調教師「実はあと1戦、ダートでラストランを計画していました。いつも驚くほど元気です。12歳にして毎日、自ら進んで調教コースに向かっています。馬事公苑でも優等生ぶりが認められて、やがて誘導馬になってほしい。本当に感無量です」

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