【フローラS】オハナ、3週連続併せ馬!重賞初Vでオークス切符取る

スポーツ報知
併せ馬で意欲的に駆けたオハナ(手前)

◆フローラS追い切り(19日・美浦トレセン)

 オークストライアルの第53回フローラS・G2(22日、東京=2着まで優先出走権)の出走馬が19日、確定した。3戦2勝のオハナはこの日、美浦・Wコースで3週連続となる併せ馬。クイーンC4着以来、2か月ぶりの実戦に向け、充実した調整を重ねてきたディープインパクト産駒が重賞初Vを引っさげて樫の舞台に乗り込むか。

 覇気を感じさせるストライドに、丸みを帯びた馬体。美浦・Wコースで最終リハーサルを行ったオハナが好ムードだ。ランプフィーバー(3歳未勝利)を1馬身追走する形でスタートし、直線は軽く促した程度でグイッと脚を伸ばした。4ハロン53秒8―12秒7の併入。「いつもの動き。良かったですね」と森助手の表情は明るい。

 デビュー時からの課題が馬体の維持。連勝を決めた新馬戦、菜の花賞がともに412キロ。そこから中3週で臨んだ前走のクイーンCは、414キロと微増にとどまった。「馬体の戻りが厳しいなかでのレースだった」と同助手が振り返るように、攻めきれない状況での一戦。中団から鋭く伸びて4着と能力は示したが、納得の出来で送り込んだわけではない。

 対して今回は2か月の間隔を空けて出走。3週連続で併せ馬を消化するなど、充実の調整過程が目を引く。「ふっくらして気配は前走以上ですね」。木曜の時点で馬体重は424キロ。「420キロで出走できれば」と同助手は手応えとともに、目標の数字を口にする。

 「エンジンのかかりが遅いので、距離延長もプラスでしょう」。祖母が94年安田記念とマイルCSを制した名牝ノースフライト。上質な母系に父ディープインパクトが配合された、日本屈指の血統背景を持つ。勝ちっぷり次第では、強力な桜花賞組を脅かす存在となりそうだ。(豊島 俊介)

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