【NHKマイルC】テトラドラクマ、休養効果抜群!史上6頭目の牝馬V狙う

スポーツ報知
落ち着いた雰囲気で好気配のテトラドラクマ

◆第23回NHKマイルC・G1(5月6日・芝1600メートル、東京競馬場)

 過去2年連続で牝馬が勝利している3歳マイル王決定戦の第23回NHKマイルC(6日、東京)には、4頭の牝馬が出走を予定。なかでも同じ東京マイルのクイーンCを制したテトラドラクマは、3か月ぶりとなるが精神面での成長が見られ、休養効果抜群。並みいる牡馬を倒し、史上6頭目の牝馬Vを達成するか。

 3年連続、史上6頭目の牝馬Vを目指して、テトラドラクマが参戦する。クイーンC優勝後に疲れが出たため、桜花賞を回避。3か月ぶりのここに照準を定めてきた。小西調教師は「休ませてリラックスできた。だんだんと落ち着いてきて、今回は特にリラックスしている。女馬にとってはプラスかなと思います」。“リラックス”という言葉を何度も口にするトレーナーの表情も穏やかだ。

 それは調教に深く関係する。「今までは気合が入り過ぎるというか、動きすぎたら困るので、ジョッキーは乗せていなかった」(小西師)が、今回はきょう予定する最終追い切りを含め2週連続で田辺が乗れるほど、余裕を持てるようになった。1週前の25日は不良馬場の美浦・坂路で、最速タイとなるラスト1ハロン12秒2(4ハロン54秒7)を馬なりでマーク。人馬の呼吸はピッタリで、久々でも仕上がりの良さをアピールした。

 東京マイルでは【2100】と連対率100%。クイーンCでは1、2番手でレースをつくり、前半1000メートルが57秒8の速い流れから押し切った。「普通ならバテるペースでしょう。暴走に近いラップで我慢できたのだから」と小西師は能力に驚くばかりだ。16年メジャーエンブレム、17年アエロリットに続く牝馬3連覇を手にするのは、この馬かもしれない。(石野 静香)

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