【NHKマイルC】プリモシーン桜花賞10着から逆襲へ、気迫の併入!

スポーツ報知
戸崎を背に活気あふれる動きを見せたプリモシーン(手前)

◆NHKマイルC追い切り(2日・美浦トレセン)

 見限るのは早い。桜花賞10着で評価が急落したプリモシーン。「力を出し切れずに終わりました。僕も悔しい」と、戸崎は伏兵扱いに反発するかのように語気を強めた。

 自らが志願して最終追いにまたがる熱の入れよう。美浦・Wコースの3頭併せは外プラトリーナ(5歳500万)、中レッドエレノア(4歳500万)に続く最後方から発進し、直線で最内に潜り込んだ。抜群の手応えをキープしながら2頭と鼻面を並べ、4ハロン53秒0―12秒3でフィニッシュ。「いい動き。ゴールしてからも1コーナーまで、スピードを抜かずにグイグイ走っていましたよ」と活気を体感し、思わず笑みが漏れる。

 桜花賞の敗因はテンションの高ぶりによる出遅れ。「当日にならないと分からない」と慎重さをのぞかせつつ「返し馬の仕方をどうしようか。そんな話は(木村)調教師としました」と、同じ過ちを犯さない構えだ。

 最近10年で6度の3連単10万円超え、うち2度は100万円オーバーという波乱のレース。今回と同じ舞台だった昨年10月の未勝利戦でテトラドラクマを破った素質馬が、2ケタ着順から巻き返しても驚けない。(豊島 俊介)

競馬

×