【日本ダービー】ダノンプレミアム、軽快な動きに中内田調教師も納得「ここまでは順調」

スポーツ報知
坂路に入ったダノンプレミアムは馬なりで軽快な動きを見せた

◆第85回日本ダービー・G1(27日・芝2400メートル、東京競馬場)

 主役が間に合った。無敗の2歳王者ダノンプレミアムは栗東・CWコースをキャンターで半周してから単走で坂路へ。1ハロン目の17秒1で慣らしから徐々にピッチを上げて、ラストを13秒9。しまいを強めに伸ばして、ダービーへの準備を進めた。

 気迫を内にみなぎらせるようにした軽快な動きで4ハロン62秒3。中内田調教師は納得の表情だ。「ここまでは順調。(最終追い切りの)さじ加減は、ジョッキーを乗せてやるかどうかも含めて様子を見て決めたいです」

 朝日杯FS勝ちも含めた4戦4勝で能力の高さは疑いようがない。唯一の不安材料は皐月賞を右前脚のザ石で回避して、報知杯弥生賞から約3か月ぶりの“ぶっつけ”となる体調面だけ。調教で手綱を執る猿橋助手の表情からは不安な色は見えない。「もともと走ることに対して理解のある馬。だからこそ、気持ちが入りすぎないように丁寧にやってきました。(休養による)緩み自体はあっても極端に何かをしないと、ということはなかったです」。周囲のけん騒とは対照的なほど穏やかな空気が伝わってくる。

 05年の怪物ディープインパクト以来となる史上11頭目の無敗制覇へ。歴史に名を刻む準備は着々と進んでいる。(宮崎 尚行)

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