【日本ダービー】エポカドーロ、2冠へ堂々の存在感!時計平凡も半馬身先着!

スポーツ報知
馬体を並べ、馬なりで脚を伸ばす皐月賞馬エポカドーロ(手前)

◆日本ダービー追い切り(23日・栗東トレセン)

 第85回日本ダービー・G1(27日、東京)の追い切りが23日、東西トレセンで行われた。史上24頭目の春2冠に挑む皐月賞馬エポカドーロは、栗東・CWコースの併せ馬で半馬身先着。静かな動きのなかでも、陣営は自信を漂わせた。24日に枠順が確定する。

 静かに、だが堂々たる動きで皐月賞馬が存在感を誇示した。岡田(レースは戸崎)を背に栗東・CWコースに入ったエポカドーロ。ダノンサンシャイン(5歳500万)から6馬身ほど離れた後方を馬なりのままでゆったり追走。内に入れた直線で馬体を並べても、馬の気持ちに任せて行かせるだけ。スムーズに脚を伸ばし、最後にスッと半馬身先着した。

 6ハロン88秒7、ラスト1ハロン12秒9と、ともに地味。ゴール板を過ぎて軽くプッシュしたのがスパイス程度。それでも、藤原英師の表情は自信と信頼に満ちていた。「時計は出さない予定だった。(距離が)2400メートルということで、ゴールを切ってからサッと行かせた。余力がありながら、最後にどれだけもっと走りたいという気持ちを出せるのかを見た。良かったと思う」

 根底にあるのは、牡馬クラシック初戦を2馬身差で完勝した王者の自負だ。「展開も向いたけど、見ていてすごく安心感があった。ここへ向けてはいろんなことを考えたが、最終的には期間も少ないし、ストレスをかけたくないなと判断した」とトレーナー。この中間を体調維持のみに努めてきたのは、力を出し切れさえすれば勝負になるという手応えの表れだ。

 厩舎で初めて手がけ、「予想外、予想以上の行動、能力を感じる」と評するオルフェーヴル産駒。「予想よりも回復が早く、本当に強じんだなと思った。皐月賞より、ちょっと(状態が)アップしてきている。我々の経験値で予想してはいけない」と、想像を超えるスケールの持ち主だ。史上24頭目の春の2冠馬へ。その先には、偉大な父と同じ3冠馬への挑戦が待っている。(宮崎 尚行)

◆戸崎騎手「操縦性の心配がなく、距離も大丈夫」

 JRAに移籍して6年目。皐月賞で初めてクラシックのタイトルを手にした戸崎は、日本ダービーへ向けても手応えをつかんでいる。「距離が長くてタフなコース。でも、エポカドーロは操縦性の心配がなく、距離も大丈夫だと前走で確信した」と舞台の克服に自信をのぞかせた。競馬の祭典は今年で3年連続6回目の騎乗。「2冠に挑めるのはこの馬だけ」とのプライドを胸に、府中のターフを躍動する。

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