【日本ダービー】ブラストワンピース、4連勝での無敗王者へ2週連続攻め抜いた!

スポーツ報知
池添を背にスムーズに加速したブラストワンピース

◆日本ダービー追い切り(23日・美浦トレセン)

 第85回日本ダービー・G1(27日、東京)の追い切りが23日、東西トレセンで行われた。皐月賞には目もくれずここ一本に照準を合わせた無傷の3連勝馬ブラストワンピースは、美浦・Wコースでの併せ馬で先着。2週連続となった攻めの調整で態勢を整えた。24日に枠順が確定する。

 人馬ともに躍動感あふれる動きで攻め抜いた。直線で内にもぐり込んだブラストワンピースは、池添が強めに手綱をしごき、51秒0―12秒2の好時計で外カルヴァリオに1馬身先着。鞍上は「体も先週より締まっていて走るフォームも息遣いも良くなった。きょう追って本番までに(状態は)上がると思うので、ピークに持っていけると思う」と好感触を強調した。

 追い切り前日(22日)の馬体重は541キロで、前走の毎日杯当時の522キロと比べてボリュームがあった。そこで負荷をかける具合を鞍上の判断に任せた結果、2週連続でしっかりと追った。「攻めの姿勢を貫くのと(同時に)、しっかりケアも施して調整してきた。追い切りをしっかりやったので、前走と同じくらいに持ってこられると考えている」と大竹調教師。妥協のない仕上げが気配の良さを物語る。

 前走後は、放牧先の福島・ノーザンファーム天栄で心身の充実を図った。「前走は少し気負っている部分が見られたが、天栄ではメンタルを整える作業をしてきた。精神面の成長はかなりうかがえるかな」という大竹師自身も、開業10年目にして初めてのダービー挑戦で初GI制覇が懸かる。「(自分も)とにかく気負うことなく“未勝利戦”という気持ちで臨めれば、いい結果が期待できるのかなと思う」。無敗の4連勝で頂点へ。シャレの利いた独特の意気込みからも、陣営の好ムードが伝わってきた。(坂本 達洋)

 <池添騎手に聞く「縁を感じている、この馬と勝ちたい」> 

―ブラストワンピースの成長を感じる点は?

 「以前は背腰が少し甘い部分があったが、それも使うごとにだんだん良くなってきているし、体も成長している。(毎日杯は)結果も内容も満点で、これでダービーだと思いました」

 ―池添騎手は11年のオルフェーヴル以来、自身2度目のダービー制覇がかかります。

 「1度勝たせていただいているが、ダービーは特別だと思いますので勝ってないジョッキーよりは、(有利だ)と思う。大竹先生に任せてもらっているぶん責任を感じるし、いい緊張感もある」

 ―最後に意気込みを。

 「この馬に関しては縁を感じているし、まだ3戦しか(コンビを)組んでいないが思い入れがある。この馬と一緒にダービーを勝ちたい」

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