【日本ダービー ダービー探偵豊島】<4>勝利を予感させる“ムード”本命馬は二択

スポーツ報知

◆第85回日本ダービー・G1(5月27日・芝2400メートル、東京競馬場)

 木曜の午後2時。運命を分ける枠番決定の瞬間が迫り、胸の高鳴りが抑え切れない。今週からB→Cコース。時に我慢比べの様相を呈するダービーの性質も考えれば、やはりロスのない内寄りが有利だ。

 ダービー5勝ジョッキーの言葉が頭をよぎる。「このレースは“ムード”が大事」。武豊騎手はキズナで制した13年に感じた流れをこう振り返っている。「ライバルのロゴタイプ(Mデムーロ→Cデムーロ)、コディーノ(横山典→ウィリアムズ)が乗り替わり。自分としては有利な状況というか、風が吹いているなと思ったんだ。そしたら1枠1番でしょ」

 午後2時7分。賽(さい)は投げられた。1枠1番ダノンプレミアム、4枠8番ブラストワンピース。2頭の文字が浮かび上がって見える。前者が皐月賞を回避した際、武豊騎手は中内田調教師にこう伝えたという。「今で良かったじゃない。これがダービー1週前ならもっとショックだよ」。要は考え方。この枠番を見て、陣営は“ムード”を感じているかもしれない。

 そして後者。「(同じシルクレーシングでオークスVの)アーモンドアイに勝負服でも借りようかな」。記者との雑談中に冗談を飛ばした大竹調教師が、珍しく最後に強気とも取れる言葉を放った。「でもこの馬の勝負服もまだ無敗か」。こちらにもなにやら勝利を予感させる“ムード”がある。本命馬は二択。結論は明日の紙面でお伝えしたい。(豊島 俊介)

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