【日本ダービー・ワタシの◎ 宮下瞳】キタノコマンドール、伸びしろ大

スポーツ報知
先週のオークスに続く3連単的中を目指す(左から)別府、宮下、木之前の3騎手

◆第85回日本ダービー・G1(27日・芝2400メートル、東京競馬場)

 去年はスワーヴリチャードを本命にして馬単が当たりました。2年連続の的中をキタノコマンドールに託したいです。

 馬体を見ると、まだキ甲が抜けていなくて体が完成されていない印象を受けます。それなのに今の成績は本当に立派。伸びしろは大きいはずで、一戦ごとにどんどん力をつけていく可能性を秘めてそうです。皐月賞は5着だったけど、先行有利の流れを後方から大外を回って最後までしっかり伸びていました。負けて強しの内容と感じました。

 あの走りができれば東京の長い直線、400メートルの延長はプラスに出るでしょう。ジョッキーの思うがまま、自在に動かせそうな点もいいですね。ダービーやオークスのようにメンバーの大半が距離未経験の場合、特に乗りやすさが重要になってくると思います。騎手がなだめるのに苦労するようなタイプだと、間違いなく最後の伸び脚に影響が出てきますから。

 ジャパンCで2着になったデニムアンドルビーの全弟という血統から、初めての東京はぴったり。あとは運が向いてくれることを願っています。(名古屋競馬騎手)

 ◆宮下 瞳(みやした・ひとみ) 1977年5月31日、鹿児島県生まれ。40歳。95年10月に名古屋でデビューし、11年8月に引退。2人の男児の出産を経て、16年8月に現役復帰。今年25勝、女性騎手では国内最多の地方通算736勝。通算重賞3勝。152センチ、46キロ。血液型A。

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