【葵S】9番人気ゴールドクイーン、逃げ切って初代王者!

スポーツ報知
逃げ切りで重賞初制覇を飾ったゴールドクイーン

◆第1回葵S(5月26日・芝1200メートル・京都競馬場、良)

 テイエムオペラオー追悼競走となった新設重賞の第1回葵Sは26日、京都競馬場で行われ、9番人気のゴールドクイーン(古川)が逃げ切り勝ちで重賞初制覇。記念すべき初代王者に輝いた。2着は同着で、ラブカンプーとトゥラヴェスーラが入った。

 スタート直後、横一線に広がった状態から古川がゴールドクイーンを押して先頭へ促す。半馬身前に出た時点でチャンスは広がった。15頭を引き連れて直線へ入ったが、後続との差はなかなか詰まらない。2着同着のラブカンプー、トゥラヴェスーラに1馬身1/4差をつけ、初代王者の座に輝いた。

 古川は会心の騎乗で今年の重賞3勝目をマーク。「もともとスタートが速いが、今日は特に速かった。前走の1400メートルで我慢させていたので、1200メートルでリラックスして走れていた。そこまで切れる馬じゃないので、あまり後ろを待たないようにした」。前走で特徴をしっかり把握し、一気の逃げ切りで9番人気を勝利に導いた。

 初戦のダートを含め、全3勝はこの距離でマークした。「やっぱり1200メートルやな。周りが速いし、止まるかと思ったが、辛抱してくれた。2走前に減った体が戻ってきているところ。もっと増えた方がいい」と坂口正調教師はうなずいた。放牧に出すかも含めて今後は未定だが、まだまだ上昇の余地がありそうだ。(橋本 樹理)

 ◆ゴールドクイーン 父シニスターミニスター、母サザンギフト(父タイキシャトル)。栗東・坂口正則厩舎所属の牝3歳。北海道浦河町・浦河土肥牧場の生産。通算5戦3勝。総収得賞金は6662万3000円。重賞初勝利。馬主は加藤充彦氏。

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