【宝塚記念 宮崎の宝さがし】90年以降4歳馬が28回で15勝!成長著しいダンビュライトとキセキ

スポーツ報知
充実一途の4歳馬の一頭がダンビュライトだ

◆第59回宝塚記念・G1(24日・芝2200メートル、阪神競馬場)

 上半期を振り返るなかで、欠かせないのが4歳の躍進だ。記憶に新しい安田記念の1~6着独占は、驚いた。ハンデ戦を除くマイル以上の芝の古馬混合重賞、全16戦で10勝。連対しなかったのは天皇賞・春だけ。そこでもクリンチャーが3着と、複勝圏を外していない。

 第一人者の武豊騎手の見解はこうだ。「今年が特に強いかは分からないけど、普通に考えて4歳の夏頃から良くなる。一番、充実する時期かな」。このレースでも90年以降の28回で15勝。強さを歴史も証明している。5歳以上に軸が不在の今年なら、特に無視できない。

 その名手騎乗のダンビュライトが4歳。牡馬3冠で〈3〉〈6〉〈5〉着と、世代上位の力を示している。「(G1で)どこがチャンスかと言えば、宝塚記念の気はする。距離とか時期とか。雨が降った方がチャンスは広がる」。鞍上の期待感を週末の雨予報が後押しする。担当の浜田助手は「筋肉量が増えて中身が詰まり、精神的にもしっかりしてきました」と成長期らしい上昇ぶりを証言した。

 もう1頭のキセキも同様。昨年末の香港ヴァーズ以来、調教にまたがったMデムーロ騎手が「体が大きくなったし首の筋肉、幅もすごい」と実感。担当の清山助手も「筋肉とか、肉体的には間違いなく大人への成長曲線を描いています」と上向きの手応えを隠さない。あとは前日の当欄で指摘した、メンタルとの戦いか。

 枠順が決まり緊張感、高揚感も募ってきた。スタート後の直線が長く、内、外の有利不利は少ない。過去のデータが示す通りだ。並びや、各馬の特性による泣き笑いは多少あるだろうが、ラストにふさわしい力勝負になるはず。詰めの作業は関東馬と、あの外国馬のチェックだ。

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