【帝王賞】ゴールドドリーム交流G1を2連勝!ルメール騎手「頑張ってくれました」

スポーツ報知
ゴールドドリーム(左)がケイティブレイブを首差で競り落とし交流G1・2連勝を決めた

◆第41回帝王賞・交流G1(6月27日・ダート2000メートル、大井競馬場)

 上半期のダート王を決める第41回帝王賞・交流G1は27日、大井競馬場で15頭(JRA7、南関東6、他地区2)によって争われた。昨年のJRA賞最優秀ダートホースで2番人気のゴールドドリーム(ルメール)が、連覇を狙った1番人気のケイティブレイブとの直線のたたき合いを首差で制し、かしわ記念に続く交流G1・2連勝でG1・4勝目を飾った。

 壮絶な叩き合いを制すると、ダートチャンピオンとなるゴールが待ち受けていた。4角で内に進路を取ったゴールドドリーム。最後の直線でケイティブレイブと200メートル以上も、しのぎを削る。一進一退の攻防の末、首だけグイッと出てライバルの連覇を砕くと、かしわ記念に続く4つ目のビッグタイトルを手にした。

 「馬をかわすのが好きで、前に馬がいたら一生懸命に走る。最後の直線ではファンの応援を聞いた。いい気持ちでした」と声援に応えたルメール。道中は中団のやや前を進み、徐々にポジションを上げた。「ずっと手応えはいい感じだった。距離はギリギリ。一番短い軌道を通った。インサイドで頑張ってくれました」と経済コースを通って、2000メートルでの初勝利となる最後のひと伸びにつなげた。

 課題の距離は陣営の様々な工夫も大きかった。昨年の南部杯(5着)のあとからゲート対策としてプールを利用。落ち着きが出たのと同時に、「関節に柔らかみが出て、完歩が伸びた」と平田調教師。「2000メートルを走るうえで大きいよね」と思わぬ副産物に目を細めた。

 そればかりではない。かしわ記念のあと、「ダートのチャンピオンを狙います」とトレーナーが目を向けたこの一戦。距離を意識して、CWコースで長めからの追い切りも取り入れた。それらが合わさってつかんだダート王の座だったのだ。

 このあとは放牧で夏休み。秋はオーナーと相談の上、南部杯(10月8日、盛岡)かJBCクラシック(11月4日、京都)が始動戦になり、チャンピオンズC(12月2日、中京)の連覇、そして暮れの東京大賞典(12月29日、大井)を目指すことになる。「真のチャンピオンを目指します」と指揮官。無敵のダート王へまい進する。(春木 宏夫)

 ◆ゴールドドリーム 父ゴールドアリュール、母モンヴェール(父フレンチデピュティ)。栗東・平田修厩舎所属の牡5歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算16戦8勝(うち地方6戦2勝、海外1戦0勝)。総収得賞金は4億6310万6000円(うち地方1億3797万円)。主な勝ち鞍は16年ユニコーンS・G3、17年フェブラリーS・G1、17年チャンピオンズC・G1。18年かしわ記念・交流G1。馬主は吉田勝己氏。

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