【七夕賞】6年目岩崎、師匠・河内調教師の馬で重賞初制覇決める

スポーツ報知
師匠の河内師の管理馬で重賞に臨む岩崎

◆第54回七夕賞・G3(7月8日・芝2000メートル、福島競馬場)

 飛躍の夏にできるか。若手騎手たちがそれぞれ初制覇を懸けて重賞に挑む。サマー2000シリーズ第1戦の第54回七夕賞・G3(8日、福島)は、岩崎翼騎手(24)=栗東・フリー=がプラチナムバレットの復活を懸けて手綱を執る。

 師匠と重賞を勝ちたい―。みちのくの夜空に岩崎が願いを込める。所属していた河内厩舎のプラチナムバレットと臨むG3。3週続けて追い切りの手綱を執り、コンタクトを深めてきた。

 1週前は栗東の坂路で51秒6―12秒5。「反応がよかったです。楽に時計が出ました」と岩崎は上々の感触だ。初コンビだが、デビューから5戦目まで調教に騎乗。「乗りやすい馬です」と操縦性の良さを評価した。

 河内厩舎での重賞挑戦は5度あり、17年ユニコーンS3着(サンライズソア)が最高。昨年12月にフリーとなってからは初だ。「厩舎所属だと他厩舎の攻め馬に乗れないが、今はいろんな厩舎を手伝わせてもらえている。初重賞を何とか勝てればいいんだけど」。河内調教師=写真=は師弟でのメモリアルVを思い描いた。

 3日の調教前、サッカーW杯の決勝トーナメント1回戦、ベルギー対日本が行われたが、日本の2点リードまで見届けて調教に向かった岩崎はベルギーの逆転劇を知ると、「えっ!」。衝撃を受けていたが、表情を切り替えた。「乗せていただくからには、この馬のことを考えて結果を出したい。今までの経験を生かせたら」。昨春にG前強襲で京都新聞杯を制した素質馬。翼が福島で復活Vを決めるか。(橋本 樹理)

 ◆岩崎 翼(いわさき・つばさ)1994年5月30日、滋賀県生まれ。栗東・河内洋厩舎から2013年3月2日に阪神でデビュー。同年5月19日の京都1R(ティボリハーモニー)で初勝利を挙げた。17年12月21日からフリーに。JRA通算110勝。騎手の和田竜二は叔父。160センチ、50キロ。血液型A。

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