【函館2歳S】デビュー5年目の小崎騎手、アスターペガサスで重賞初制覇狙う!

スポーツ報知
小崎が函館で入念にコンタクトを取ってきたアスターペガサス

◆第50回函館2歳S・G3(22日・芝1200メートル、函館競馬場)

 第50回函館2歳S・G3(22日、函館・芝1200メートル)で重賞初制覇を狙うのは、アスターペガサスに騎乗するデビュー5年目の小崎綾也騎手(23)=栗東・フリー=。デビューから負傷に次ぐ負傷でシーズンをフルに戦えなかったが、先週の函館で区切りのJRA通算100勝を達成した。今年は38勝を挙げた1年目を上回るペースで勝ち星を積み上げる若武者に意気込みなどを聞いた。

 つぶらな瞳に強い決意が宿る。「重賞をまだ取っていないので。『取れる馬』とはまだ言えないです。ただ、引き続き乗せてもらうことはなかなかできない時代。こういうチャンスを大事にしたいですね」。アスターペガサスと挑む小崎は、初のタイトル奪取に目を光らせた。

 デビュー5年目の若武者が歩んできた道のりは、決して平坦ではない。初騎乗は右の眼底骨折で同期の松若たちより1か月も遅くなった。翌15年4月には落馬で左下腿(かたい)骨を骨折し、8か月の戦線離脱。16年6月からは患部の再手術で半年の休養を強いられた。「休んでいる期間が長かったので、馬に乗れる喜びを感じています」。函館滞在中も熱心にけいこをつける姿が印象的だ。

 コンビを組むアスターペガサスは、6月24日の函館新馬戦を2馬身半差で完勝。4角2番手から押し切るセンスあふれる内容に「抜け出す時の脚が速いですね。前向きさもある」と高い能力を感じ取った。「まだ緩くて直線でフラフラする。それでもスピードに乗り切れる馬です」。伸びしろを残した中での勝利が、期待を膨らませている。

 昨年は8月から4か月間、豪州へ遠征。「経験を積みたかった」と積極的に異国へ旅立ち、25連勝中の名牝ウィンクスを管理するクリス・ウォーラー調教師の下で濃密な日々を過ごした。帰国後の今年は1年目の38勝に匹敵するペースで勝ち星(20勝)を挙げ、14日にはJRA通算100勝に到達している。「騎手を追究したい」。重賞制覇がさらなる成長の足がかりだ。(豊島 俊介)

 ◆小崎 綾也(こざき・りょうや)1995年、滋賀県生まれ。23歳。栗東・小崎憲調教師の長男で14年4月にデビュー。1年目に38勝を挙げたが、その後はけがに泣かされるシーズンを過ごした。今年は順調に勝ち星を積み重ね、14日にJRA通算100勝を達成。重賞は過去に10回挑戦し、16年きさらぎ賞(オンザロックス=5着)が最高。163センチ、50・5キロ。血液型A。

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