【中京記念】重賞初V目指すグレーターロンドン、暑さ苦手でも爽やかに伸びて先着

スポーツ報知
3頭併せで最先着したグレーターロンドン(手前)

◆中京記念追い切り(18日・美浦トレセン)

 サマーマイルシリーズ第1戦の第66回中京記念・G3(22日、中京)の追い切りが18日、東西トレセンで行われた。“無冠の大器”グレーターロンドンは美浦・Wコースの3頭併せで最先着し、タイトル初奪取へ態勢を整えた。

 暑さが苦手なグレーターロンドンが、爽やかに伸びた。美浦のウッドチップコースで先頭のサーワシントン(4歳500万)、その1馬身後ろのロジペルレスト(3歳500万)を2馬身追いかけて最内へ。馬なりでも楽な手応えで伸び、5ハロン67秒3―12秒4で2頭に1馬身先着した。

 大竹調教師は「先週しっかりやっているので、そんなにやらなくても大丈夫。いい反応だった」と納得の表情。これまで夏場は休養に充てていたが、6歳で初めて出走に踏み切った。「暑さに弱い馬ですが、今のところは我慢している」と状態の良さを感じている。

 夏のレースに加えて、前日輸送、中京コースと初めてづくし。東京で4勝を挙げており「直線が長くて左回りのコースは合いそう」とトレーナーはうなずく。一方の田辺は「中京は距離うんぬんより、コーナーが少し急で、流れが遅くなって前有利の展開になるのがどう出るか」と冷静にイメージ。輸送についても不安を口にしたが、自然とパートナーへの思いがあふれ出た。「今までずっと強い相手とやってきた。夏の重賞なら力は上位。たとえ輸送が苦手でも、力を見せてほしいですね。いろいろ初めてのことはあるけれど、『終わってみれば力が違いました』となれば一番いい」

 1年以上の休養を挟みながら、破竹の5連勝でオープンに上り詰めた大器。「まだタイトルを取っていないので、何とか1つ取らせてあげたい」と大竹師も力が入る。陣営の思いが結実するか。(石野 静香)

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