【シンザン記念】昨年のアーモンドアイに続き、ロードカナロア産駒のヴァルディゼールが、デビュー2連勝で重賞初制覇!

スポーツ報知
ロードカナロア産駒のヴァルディゼール(左)が無傷の2連勝(右から2着マイネルフラップ、3着ミッキーブリランテ)

◆第53回シンザン記念・G3(1月6日・芝1600メートル・京都競馬場、良)

 第53回シンザン記念・G3が6日、京都競馬場で行われ、ヴァルディゼール(北村友)がデビュー2連勝で重賞初制覇を飾った。ロードカナロア産駒は昨年のアーモンドアイに続く連覇。渡辺薫彦調教師(43)=栗東=は開業4年目でうれしい重賞初Vとなった。

 昨年、アーモンドアイが制した出世レースで、今年もロードカナロア産駒が底力を見せた。中団の内で脚をためたヴァルディゼールは、直線で鋭い伸び脚を発揮して先頭へ。ゴール前は大外から追い込んできたマイネルフラップとの一騎打ちとなったが、前には行かせない。首差でしのぎ、デビュー2連勝で重賞初制覇となった。

 会心のリードに北村友は「本当にうれしいです。まだ気性が幼くてフワフワする面がありますが、それは能力がある証拠。いい潜在能力があり今後、成長していくことに期待したいです」と胸を張った。昨年暮れの全日本2歳優駿(ノーヴァレンダ)で交流G1初勝利。勢いに乗っている32歳が、年始の淀でも土日で3勝、重賞Vと存在感を示した。

 渡辺調教師にとっては開業4年目での重賞初V。「ドキドキしながら見ていましたが、友一が完璧に乗ってくれました。ジョッキーの時とは全然違います。(ナリタ)トップロードのときは、訳が分かっていませんでしたから」と渡辺師。騎手時代の重賞初勝利は23歳だった99年のきさらぎ賞で、その年の菊花賞を制した“盟友”ナリタトップロードで挙げたもの。あれから20年。その思い出の淀で、調教師としてJRA重賞18度目の挑戦で初タイトルを獲得した。

 幸先のいいスタートを決め、さらなる飛躍につなげたい。渡辺師は「すごく伸びしろの大きな馬。出世レースを勝ったので、これをきっかけに頑張りたいです」と先を見据える。亥年最初の3歳重賞ウィナーが大舞台へと連勝街道を突っ走る。(内尾 篤嗣)

 ◆ヴァルディゼール 父ロードカナロア、母ファーゴ(父ハーツクライ)。栗東・渡辺薫彦厩舎所属の牡3歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算成績は2戦2勝。重賞初勝利。総収得賞金は4544万1000円。馬主は(株)G1レーシング。

<ロードカナロア産駒メモ>

 ◆重賞13勝目 昨年は初年度産駒のアーモンドアイがシンザン記念で重賞初制覇すると、牝馬3冠、ジャパンC制覇の大活躍。さらにステルヴィオがマイルCS、サートゥルナーリアもホープフルSを制すなど、G1・6勝を含む重賞12勝。ヴァルディゼールの勝利で重賞13勝目となった。

 ◆3歳世代最多 2世代目となる16年生まれの3歳世代は、これで重賞5勝目。4勝で並んでいたディープインパクトをリードし、世代最多の重賞勝ち数になった。

 ◆6か月連続重賞勝ち 昨年8月から6か月連続の重賞制覇。重賞全13勝のうち、9勝を昨年8月以降に挙げており、勢いに乗っている。

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