3・2阪神でデビュー!岩田康誠騎手の次男・望来が描く未来「日本馬で海外G1も勝ちたいです」

スポーツ報知
今週末にデビューする岩田望。海外のG1制覇を目標に掲げた

 今週末からJRA騎手免許を新規取得した新人騎手8人がデビューを迎える。スポーツ報知のコラムニストでおなじみの岩田康誠(44)の次男・望来(みらい、18)=栗東・藤原英厩舎=は3・2の阪神でスタンバイ。デビューに向けて意気込みを語った。

 夢の第一歩を踏み出す。今週末の3月2日に阪神でデビューを控える岩田望来は、希望に満ちた表情を見せた。

 「まだ実感がなく、プレッシャーより楽しみの方が大きいです。しっかり準備したいです」

 初々しさはあるが、落ち着いた話しぶり。18歳の年齢より大人びた印象を受けるのは、育った環境の影響かもしれない。父はJRAでG1・25勝を挙げるトップジョッキーの岩田康誠。騎手を志したきっかけであり、憧れ、目標の存在。注目度の高さは覚悟の上で同じ門をたたいた。

 「(父が園田所属の)地方時代からレースを見ていて、自分も乗ってみたいなと小学5年の時に乗馬を始めました。その頃には中央のG1で活躍していて、ジョッキーのお父さんが格好良くて。自然と(騎手に)なりたいなと思いました」

 数々の名馬の背で、結果を残してきた偉大な父。最も近くで見ていれば、自然の成り行きだった。

 父からはアドバイスより『楽しんでやっているか』という言葉が多いという。競馬学校時代よりも、より実戦に近い調教で試行錯誤する日々に充実感がにじみ出る。

 「うまく乗れずに落ち込んだりもしながら、でも楽しめています」

 ここからは同じ土俵で、ライバルとして戦い合う相手。瞳の輝きが増す。

 「一鞍一鞍を大事に乗り、1つでも多くの勝ち鞍を挙げたいです。将来的には日本のG1はもちろん、日本のジョッキーとして日本馬で海外のG1も勝ちたいです」

 父の背を追い、乗り越え、世界にはばたく未来を描き、勝負の世界に乗り込む。(宮崎 尚行)

 <岩田望来・アラカルト>

▽生年月日 2000年5月31日。18歳。兵庫県出身。

▽きょうだい 大学2年生の兄と、中学1年生の妹。

▽スポーツ経験 小学5年時から乗馬を始めるまでに水泳を約3年。

▽憧れの騎手 岩田康誠。

▽父の思い出のレース ディープブリランテで制した12年日本ダービー。

▽調教で騎乗した印象深い馬 エポカドーロ(昨年の皐月賞馬)。

▽趣味 ランニングなど体を動かすこと。

▽特技 我慢強さ。

▽これからハマりそうなこと 「最近、スマホを持ち始めました」

▽ファンへのお願い 「『ミライ』と呼んでください」

▽好きな食べ物 焼き肉。

▽好きな女優 中条あやみ。

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