二千で締める(栗東)

 こんにちは、山本です。今日は水曜日だというのに、梅田の会社からのパッチパチ。以前は年末に2歳牡馬、牝馬戦線を振り返る的なことをやっておりましたが、来年は紙面で公開する予定。で、当ブログは少し早めの店じまいでございます。

 さて、ワタクシが当ブログで何度も警鐘を鳴らしている「ガラケー撲滅問題」。今年も先週の阪神JFをラッキーライラックで勝った松永幹調教師など、スマホへの「鞍がえ」を行った方がおりまして、肩を落としたものです。で、スマホとなると、連動して出てくる単語がLINE。まるで初期設定に入っているかのごとく、皆さんが使ってますよね。

 しかし、前回更新分で登場した、東京で久々に会った友人は違いました。「スマホは使うけど、LINEなんて必要ちゃうやん」と東京23区内とは思えない関西弁で、こう力強く口にするんです。実はワタクシ、今まで周りの人間でスマホ所有者―LINE使用者=0。つまりは皆使っていたんですよね。そこから既読が何だ!、スタンプが何だ!、ってなワケの分からん乗りで意気投合。とはいえ、相方さんはスマホ族なんですけど…。

 ということで、別れ際にはお土産も。シャンシャンの公開に合わせた「東京ばな奈パンダ」なる旬なモノに、ワタクシの荒れた生活を考慮したフリーズドライの食品セット。う~ん、ありがたい。さらに、最後に取り出されたのが「山武の海の塩」っていう商品。ん? 何じゃこりゃと首をかしげていると、千葉県には山武市、さんむしと呼ばれる市があるらしいですね。恥ずかしながら、初めて聞く地名。よう、こんなん探してきたなと思いつつ、ミネラルのたっぷり入った塩らしい。少しだけ親しみを感じつつ、早速使わせてもらっております。

 ということで、そろそろ本題へ。明日は芝2000メートルのレースが熱い日でしょう。阪神6Rでは「旧エリカ賞」こと2歳500万、平場の芝2000メートルが行われます。友道厩舎のエタリオウ(牡、父ステイゴールド)は未勝利からの連勝を狙います。和田Jが「まともに走ってくれれば」と見込むように、気性面で幼さが目立つ現状ではあるんです。前走でもまくり、抜け出した後に気を抜くような感じ。けど、2着馬が詰め寄ってくると、また伸びるんですよね。「能力はあると思う」と手応えはあるようですから、それをどう引き出せるか。余談にはなりますが、和田Jは明日、自身初の年間100勝がかかっている。「あと4」と決して楽な数字ではないんですが、日頃から人柄のよさに取材で何度も助けられております。何とか頑張ってほしいですよね。

 話は戻って、高野厩舎のレノヴァール(牡、父ハーツクライ)も同じ距離の未勝利を勝っての昇級戦。「すごく競馬の上手な馬。その点は今の2歳戦で、大きなメリットだと思います。長く、いい脚を使える点を生かしたい」と鮫島駿Jは手応えを持っているようでした。内回り2000メートルは、確かに器用さが求められますからね。

 ただ、ここは音無厩舎のフランツ(牡、父ディープインパクト)に注目でしょう。正直、デビュー戦前の調教にはそれほどインパクトがなかったんですが、実戦で追ってからのフォーム、走りはスケールの大きさを感じさせました。「前走でもノーステッキだったし、その時よりも良くなっていると思う」とは音無調教師。何度か書いてますが、今年の2歳勢の話になった時、「クラシック、ダービーを狙うなら…」という枕詞で常に名前が挙がっていたのがダノンマジェスティと、この馬。先日の新馬を勝った僚馬に続き、来春を盛り上げるような存在になることを祈っております。

 続いては同じく芝2000メートルのホープフルS。平日にG1が行われるという点、そもそも今日が水曜日であるという点にもピンときておりませんが、とにもかくにも新設G1が行われます。このレースに関しては紙面の方でも多く取り上げられておりますが、藤岡厩舎のサンリヴァル(牡、父ルーラーシップ)は勝ちっぷりに派手さがないんですけど、非常に怖さを感じる1頭。「中山の2000メートルを実際に勝っているというのは強みだと思うし、前走時より体が大きくなっている」と藤岡調教師は成長を感じ取り、かなりの手応えを持っているようです。

 あと、友道厩舎からはジュンヴァルロ(牡、父New Aproach)が参戦します。こちらは2戦ぶりに騎乗する藤岡康Jが気合十分。「もともと、デビュー前からいい馬だなと思っていましたが、一戦ごとに良くなっていますね。中間も順調にきているなという感じ。テンションの高い馬なので、あとは輸送でどうかがポイントでしょう」。2戦ともに逃げ切りですが、追ってからも脚を使えていますし、侮れない存在となりそうな雰囲気です。しかし、友道厩舎で無傷の2連勝中というのに、妙に人気がないなぁ。

 池江厩舎のジャンダルム(牡、父Kittens Joy)はマイルで2連勝の後、今回は距離を延ばしてきました。「競馬センスは十分に感じています。今後を占う上でも、今回のレースを見てみたい」と池江調教師。クラシック路線なのか、マイル路線なのかを見極める、今後の試金石となる一戦のようです。ということで、各陣営に色々な思惑を感じる新設G1と言えそうです。

 ということで、今年最後となりましたネット限定「厳選馬」は結構、痛い目に遭っている新馬から。

阪神5R・14インディチャンプ(初戦への自信度という面では、24日に新馬勝ちしたダノンマジェスティより音無調教師が期待していた1頭。調教でも期待通りの時計を出している)

 続いては馬券王への道 延長戦をどうぞ。

阪神3R・14ウスベニノキミ(前走はスムーズさを欠く場面。デビューから2戦は強敵相手に好内容だった。通用する)

阪神11R・16タガノエスプレッソ(中間の乗り込み入念。差しの届くハイペースでうまくためれば)

阪神12R・8エントリーチケット(ここ2戦がスムーズに流れに乗れず。本来の先行策で一変!)

中山12R・11ユニゾンデライト(こちらも前走は後手が響いた。発馬五分なら能力的には勝負になる)

 今日はここまで。また、来年です。今年も一年、ありがとうございました。ではでは

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