POG・振り返り&明日の競馬(美浦)

 こんにちは、川上です。本日は中山競馬場よりパッチパチといきましょう。

 5Rは芝1600Mのメイクデビュー。勝ったのは4番人気のエピックスター(牡、父ロードカナロア)でした。柴田善Jを背に中団後方追走から、直線勝負所で力強く加速。「道中はフワフワさせておいて、最後だけしっかりと。さすがベテランだね。うまく乗ってくれた」と田村調教師が絶賛するエスコートで初陣を飾りました。父はロードカナロアで、母ラッキーレディの半姉には1200~1600MでG13勝のストレイトガール。かなりのスピードを秘めていそうですが、「とにかく気持ちよく走れるかどうかが大事な馬。現状は距離があったほうが、今日みたいに集中のメリハリが効くかもしれない」と田村師は指摘しておられました。

 首差2着が3番人気のパルクデラモール(牝、父ディープインパクト)(鹿戸厩舎)。木幡初Jは「中山のマイル戦で大外枠もかわいそうだった。(スタートの)一歩目は驚いていたけど、二の脚はついたし、リズム良く行けた。センスがあって、コントロールも利く。今日は相手も悪かったかも」と、次戦以降の勝ち上がりに期待していました。

 それから驚いたのは、7番人気で外から3着に突っ込んだレッドラフェスタ(牝、父オルフェーヴル)(二ノ宮厩舎)。勝ち馬と同じ最速タイの上がり(3ハロン34秒9)に、「調教でも随所にいい動きは見せていたし、能力はある馬。現状で気性的に難しいところはあるけど、いいところまで行けるんじゃないかと思います」と野中Jは素質を評価していましたし、競馬ぶりに注目したい一頭です。

 1番人気のゲハイムヴァッフェ(牡、父ダイワメジャー)は9着まで。「実戦の芝で緩さがあったし、使いつつ良くなっていくと思う」と戸崎Jでした。こちらは初戦532キロの大型馬で、使っての前進に期待です。

 ◎を託したソルファ(牝、父ロードカナロア)は、6番人気4着。果敢に先頭に立って粘り込みを図りましたが、最後は失速。三浦Jは「競馬に行っての雰囲気は良かったし、ゲートもしっかり出てくれた。大跳びだけど中山もこなせた。坂で甘くなったけど、そのあたりは使って解消していくと思う」と及第点の評価。母がレディバラードという血統馬でもありますし、追いかけていきたい一頭です。

 続いて6Rは芝2000Mの3歳未勝利戦。勝ったのは4番人気のムーンライトナイト(牝、父ステイゴールド)でした。森泰斗Jは「いい感じで折り合いが付いて、抜け出してからも余裕があった。上のクラスでも楽しみですね」と素質を評価していました。2着はモンテグロッソ(牡、父モンテロッソ)で、3着にアモーレミオ(牝、父ネオユニヴァース)。アモーレミオはこの日も後方からの運びにはなりましたが、「4角でスムーズさを欠いてしまった」と戸崎J。脚力は示しており、次戦も当然上位争いになりそうです。それから、ワタクシ的に注目馬だったウインブロンクス(牡、父タニノギムレット)は6番人気13着に…。「気持ちは入っているんだけど、まだ体の中身が伴ってこないね…」と松岡J。初戦(4着)からも素質は確かだけに、心身のバランスが伴ってくれば、という感じです。

 あと、9Rの菜の花賞(芝1600M、牝馬限定)はオハナ(牝、父ディープインパクト)が単勝1・6倍の断然人気に応えて快勝。粘り込みを図った2着馬ダンツクレイオーを力でねじ伏せた感じ。石橋Jは「東京での新馬戦から環境が変わってソワソワするところはあったけど、ゲートも出て、3~4角までのところで思ったとおりに運べた。最後もしっかり脚を使えたね」と称賛。馬体も初戦と変わらぬ412キロで何とかキープできていましたね。今後のレース選択についてはまた取材しておきます。あとは、2番人気3着のラソワドール(牝、父ゴールドアリュール)。「出負け気味になってしまったけど、レースぶり自体は良かった。しまいで詰めていたし、今日は(4番手追走)の勝ち馬との位置取りの差。同じスタートだったらもっといい勝負だったはず」と、初騎乗の田辺Jは能力を感じ取っていた様子です。

 さて明日14日は中山メインの3歳重賞、京成杯ももちろん注目ですが、3Rのメイクデビュー(ダート1800M)も面白そう。人気の中心はヒラボクプレミアム(牡、父ハーツクライ、母アンリーチャブルスター)(国枝厩舎)とヘッドスタート(牡、父ノヴェリスト、母リープオブフェイス)(鹿戸厩舎)あたり。ヒラボクプレミアムのほうは、この時期の芝の新馬は登録が殺到することもあって、距離を求めてのダート挑戦。乗り込みは進んでいますし、ここで結果が出るようなら、次戦以降の選択肢の幅も広がっていくはずです。ヘッドスタートのほうも、年長馬と併せ馬を入念に消化して、気配は上昇中。「現状のスピード不足な面をダートで補えたら」と鹿戸調教師です。個人的にはデルマバラライカ(牡、父ハービンジャー、母ラピッドオレンジ)にも注目。母は早くから走ってアネモネSで3着だったラピッドオレンジ。08年TCK女王盃含めて勝ち星は全てダートですし、この条件は良さそう。乗り込み本数はまださほど多くはないですが、秘めた素質に期待しております。

 あとは5Rの3歳未勝利戦(芝1600M)のリビングマイライフ(牝、父ダイワメジャー)(久保田厩舎)も買いたい一頭。デビューから連続5着ですが、1戦目と2戦目では内容が明らかに良化。初マイルで好位から立ち回れていましたし、直線では外に出せないなかで0秒2差に踏ん張りました。筋の通った母系からも、前進に期待している一頭であります。ここはラヴァクール(牝、父ダイワメジャー)(畠山厩舎)、ソーラーフレア(牡、父Shamardal)(高柳厩舎)、スールマカロン(牝、父ハービンジャー)(池上和厩舎)の前走2着組はじめ骨っぽいメンバーですが、果たしてどんなレースになるんでしょうか。

 というわけで、本日はここまでで。ではではまた!

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