振り返り&明日の競馬です(美浦)

 こんばんは、川上です。本日は取材終わりの中山競馬場から、パッチパチと行きましょう!

 まずは土曜中山の振り返りを。4Rがメイクデビュー(ダート1200M)でした。勝ったのは5番人気のトラストテッペン(牝、父トランセンド、母カウントオンミー)(高木厩舎)。最内枠からスタートを決めると、そのまま逃げ切り勝ち。勝利に導いた三浦Jも「スピードがありますね。軽い走りをしていて、芝でもやれそう」と称賛していました。血統的には砂の7ハロン戦で全5勝をあげたドライヴナイトの半妹にあたりますね。こちら、デビュー前から高木調教師も「芝も使いたいけど、まずはダートで」と語っていただけに、今回の勝利で今後の可能性が広がりました。

 続く5Rは、芝1600Mの3歳未勝利戦。こちらも三浦J騎乗の2番人気テンワールドレイナ(牝、父ローエングリン)(矢野厩舎)が勝ちました。母は09年に新馬勝ちからアネモネSで3着に入ったレイナクーバ。デビュー5戦目での待望の初勝利に、ずっと騎乗している三浦Jは「我慢することを教えてきて、今日も最後までしっかりとしまいを使ってくれた。まだまだ良くなっていきそう」となかなかの好感触でした。3馬身差の2着には同じ矢野厩舎のレガロデルソル(牝、父キンシャサノキセキ)。柴田善Jは「馬を気にするところがあって気を使っていたけど、徐々に慣れてきて、次につながるレース」と一定の手応えを口にしていました。3着は1番人気のゴージャスガール(牝、父マンハッタンカフェ)(鹿戸厩舎)。「いい感じだったけど、最後がはじけなかった。でも折り合いが付いていたし、悪くない内容」と鹿戸調教師でした。それから、5着には戦前から「既走馬相手でも楽しみ」と野中Jが期待していたペルネッティア(牝、父ノヴェリスト)が食い込みました。レース後の野中Jは「ゲートは普通に出ているけど、周りの様子をうかがっている感じだった。上積みがありそうだし、次はもっと良くなるはず」と指摘。次走も注目したい一頭です。

 そして6Rは芝2000Mの3歳未勝利戦。ここも矢野厩舎の【ホリデーモード(父ポイントオブエントリー)】が勝ち上がりました。先週の京成杯を勝ったジェネラーレウーノ(牡、父スクリーンヒーロー)はその筆頭ですが、3歳戦で矢野厩舎の勢いが止まらない感じですね。2戦連続2着だったホリデーモードは、待望の初V。父の産駒にとってもJRA初勝利です。田辺Jは「最内枠だったので、スタート後にもまれないようにと意識した。物見に気をつけるくらいで、道中も力まず走れていた。人気を背負って早めに(他馬に)来られたけど、それを待ちながら勝てたのは良かったと思う」と評価していました。もともと、逃げにはこだわらない自在性がある馬ですし、昇級しても通用十分だと思います。

 2着はキングジョーカ(牡、父キングズベスト)(天間厩舎)で、2戦連続騎乗の江田照Jは「道中は勝ち馬をマークする形。もたれる面があったけど、今日は相手も悪かった印象だし、めどは立ったと思う」と及第点。3着のコスモレリア(牡、父アイルハヴアナザー)(奥村武調教師)には「(勝ち馬に)4角でペースを上げられてしまったけど、頑張ってくれている」と奥村武調教師。4着のロードイグニス(牡、父ハービンジャー)(木村厩舎)には「4角の手応えの割りに最後までしぶとく伸びてくれた。馬自身はいい感じで成長してきている」と北村宏J。5着のケイアイスープラ(牡、父ドリームジャーニー)田村厩舎)には、「思った以上に流れに乗れたし、馬が良くなっている」と大野Jでした。

 さて、明日は6Rに芝1600Mのメイクデビューが組まれていますが、5Rの3歳未勝利(芝2200M)も楽しみなレース。関西からモートゥス(矢作厩舎)もやってきますが、美浦からは、ウムラオフ(牡、父ステイゴールド)(堀厩舎)、キルロード(牡、父ロードカナロア)(田村厩舎)あたりが人気の中心になるんでしょうか。ウムブルフの半弟、ウムラオフは初戦(2着)が兄より小柄な444キロ。先週の出走も予定していましたが、馬体の回復や精神面を考慮してここへスライド。当週の追い切りの動きは前走よりシャープな印象を受けましたし、あとは心身のバランス次第という感じでしょうか。キルロードのほうは過去4戦で2着が4回。前走は勝ったクリッパー(牝、父ディープインパクト)も強敵でしたし、初勝利のチャンスも十分にありそうです。

 そして個人的にはピンクダイキリ(牝、父ハービンジャー)(中舘厩舎)に注目。初戦438キロの小柄な牝馬でデビュー戦の前はケアしながらの調整でしたが、一度使って上昇ムード。前走は4角で不利がありながらの3着でしたし、人気以上にやれるんじゃないかと思っていますが、どんなレースになりますでしょうか。そうそう、このピンクダイキリが3着だった新馬戦を快勝したマリアライトの全妹エリスライト(牝、父ディープインパクト)は、最短で1回東京開催の最終週、フリージア賞(2月17日、芝2000M)あたりでの復帰が候補に入っているようですね。

 あとは9Rは3歳500万の若竹賞(芝1800M)。野路菊Sでワグネリアンの2着だったディロス(牡、父ステイゴールド)が1番人気になりそうですね。ここは確実に勝っておきたい一戦。久々にはなりますが、少頭数、スロー濃厚で早めに動ける機動力は大きな武器になりそうです。個人的には、メンバー最多キャリアを誇るソイルトゥザソウル(牡、父ローレルゲレイロ)が初の1800Mでどんな競馬を見せてくれるのかにも注目しておりますが、果たして。

 というわけで本日はこのあたりで失礼します。ではではまた!

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