振り返り&少しだけ(美浦)

 こんにちは、川上です。昨日に引き続きまして、本日も取材終わりの中山競馬場からパッチパチでございます。

 本日も中山の3歳戦の振り返りからいきましょう。4Rはダート1800Mのメイクデビュー。勝ったのは、1番人気に支持されたグロンフォール(牡、父ハーツクライ)(新開厩舎)でした。4角2番手から後続をグングン引き離して大差勝ち。シルクR×新開厩舎のダート新馬Vといえば、最近でも、早くから活躍したアルーアキャロルなどがいますね。ルメールJも「適性はダートっぽいね」、新開調教師も「現状はダート路線を考えている」とのこと。次走はまだ未定ですが、レースぶりからも注目を集める存在になっていきそうです。

 続いて5Rの芝2200Mの未勝利戦は6番人気だったマイネルキラメキ(牡、父ステイゴールド)(和田雄厩舎)が突き抜けました。「最後も周りをキョロキョロしていたけど、脚を使ってくれた。(410キロ台で)馬体はない馬だけど、これなら上のクラスでも楽しみですね」と柴田大Jは好感触。1馬身3/4差の2着にはワセダインブルー(牡、父ハービンジャー)(金成厩舎)で、「厩舎のほうでゲートの練習をやってくれていて、いいタイミングで出て、出たなりの位置(10番手)から運べた。ただ、あれ以上出して行くと脚がなくなるかも」と吉田隼Jでした。3着のアストラサンタン(牝、父ハーツクライ)(戸田厩舎)には、「いい位置で運べたけど、直線で狭くなったし、距離が少し長いのかも」とルメールJ。鞍上の感触的には2000Mくらいが良さそうとのこと。一方、1番人気に支持されたウムブルフの半弟ウムラオフ(牡、父ステイゴールド)(堀厩舎)は直線でいったんは先頭に立ちましたが8着まで。「まだちょっと子供だね…」とMデムーロJは成長待ちといった感じでした。

 6Rは芝1600Mのメイクデビュー。3番人気のロフティフレーズ(牝、父ロードカナロア)(上原厩舎)が粗削りながらも力強く差し切りました。馬場入りの段階から各馬を近くで見ておりましたが、返し馬で馬上の内田Jから「やべ~よ~!」との叫び声が…。それでも、レースでは何とか折り合いもついていまして、「気性が新馬向き。最後までいい脚を使ってくれていた」と実戦での走りには内田Jも合格点。今後は「馬の様子を見ながら決めたい」と上原調教師でした。

 3着には、こちらも馬場入り前に津村Jを振り落としてしまった7番人気のグレンガリー(牡、父ハービンジャー)(萩原厩舎)。「返し馬からまだ子供だったけど、競馬に行ったら良かった。今後は精神力が大事になってくると思う」と津村J。勝ち馬同様に粗削りな感じですが、現状で3着ですから能力は高そうです。

 

 あとは9Rの若竹賞(芝1800M)も。勝ったのは関西馬の2番人気レノヴァールで、野路菊Sでのワグネリアンの2着などで評価を高めていたディロス(牡、父ステイゴールド)(木村厩舎)は単勝1・5倍の断然人気でしたが、直線で伸び切れずに3着まで。「スタート前はリラックスしていたけど、道中で引っかかっていて、最後に伸び切れなかった…」とルメールJは振り返っていました。以前からの課題のひとつだった力む面が出ていたようですし、距離的な選択も含めて、今後についてはまた取材しておきます。

 

 あとは最後に週中に石野センパイから頂いて乗せ忘れていたPOG情報も少しだけ。重賞3勝マルターズアポジーの半弟にあたりますマルターズアグニ(牡、父マツリダゴッホ、母マルターズヒート)が現在放牧先で調整中ですが、「非力で時間がかかっていましたが、あと1、2週したら入厩させるつもりです」と堀井調教師でした。

 僚馬では、コーラルフィーユ(牝、父アポロキングダム、母コールミーシュガー)が隠し玉?の気配。東京開催に変わる来週28日のメイクデビュー(ダート1400M)に、蛯名Jで初陣を予定していますが、「走りますよ。一発ありそう。人の言うことを素直に聞くし、お尻がたくましくて牝馬らしからぬ馬体をしている」とトレーナーは自信ありの様子です。

 というわけで本日はここまでで。ではではまた!

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