大事な一戦牝馬編(栗東)

 こんにちは、山本です。今日は金曜恒例、梅田の会社からのパッチパチ。ではでは、いってみましょうか。

 さて、ワタクシの自宅の寝室は肩の辺りの高さにある窓と平行するようにベッドが並んでいます。朝になると窓とカーテンの間の隙間から微妙な光が差し込み、天然の目覚まし時計みたいになることがあります。最近ではごくたまにですが、日の出近くまで飲み明かしていた時は寝室に直行後、カーテンだけ無意識のうちにかけて寝た時にはなかなか眠りにつけず、この上ない厄介なモノに変わるのですが…。

 で、本日のこと。アラームを午前5時半に設定して、日が変わった頃に眠りに就いたんです。翌朝、アラームの音でなく、自然に目が覚めたんですが、何か妙な違和感が…。午前5時半ってまだ薄明るい感じの光なんですが、明らかに強烈な光が差し込んでいる。もしや…、と思い、横の時計を見ると午前7時半です。しかし、前夜は深酒もしてなければ、アラームを止めた記憶もない。「何でや…」と思い、携帯電話を見ると、もともとアラームを「ON」にしていないことが発覚。結果的にはワタクシの単純なミスなのですが、実はアラームのかけ忘れって初めて。これって老化? 何度も首をかしげつつ、急いでシャワーを浴び、会社に駆け込んだのであります。

 ちなみにその前の日は夜通し、強烈な嵐で、窓を襲う暴風雨の轟音がホントにすごかった。けど、浅い眠りの中で目が覚めた午前8時前には綺麗に晴れ上がっているんです。で、外に出て確認してみると、大量の葉っぱと水たまりが…。あれはあれで夢と現実の狭間にいたような不思議な感覚。まっ、窓際にベッドを置くと、色々なことがありますわ。ということで、そろそろ本題へ。

 今日は明日の競馬、と言っても、チューリップ賞中心です。実は今年からG2へ昇格しているんですが、本番と同じ舞台で行われる、このレースに関してはG3時代から本番と同じようなメンバーが常にそろってましたからね。G2になったと言われなければ気づかないほど、地味な昇格のような気がします。恐らく、例年の賞金ボーダーで言えば、G3でもG2でも2着に入って、本賞金を加算すれば、オークスまでは出走が大丈夫でしょうからね。関係者の方にとっては賞金が上がるわけで、重要な昇格と言えるかもしれませんが…。

 さてさて、牝馬と言えば、来週は報知杯FRも行われます。当ブログでも何度か書いてますが、悲しいかな、毎年のように実績馬たちはチューリップ賞からの始動が多い。ぶっちゃけ、今年もそうでしょう。ただ、池江厩舎でオルフェーヴルの全妹となるデルニエオール(牝、父ステイゴールド)が岩田Jとのコンビで今週、出走することが決定。さらに、前走でデルニエの2着だった高野厩舎のリバティハイツ(牝、父ディープインパクト)もこのレースへの出走を視野に入れているようですからね。

 この2頭に負けず劣らずの主役候補となりそうなので、新馬から無傷の2連勝中のアンコールプリュ(牝、父ディープインパクト)かな。さらに、スポーツ報知杯中京2歳Sを勝ったアマルフィコースト(牝、父ダイワメジャー)と福島2歳Sを勝ったアンヴァル(牝、父ロードカナロア)といった実績馬たちも、ここが復帰戦となる。超大物はいませんが、多彩なメンバー構成で、レースとしての楽しみは増してきました。

 で、お待たせしました、チューリップ賞です。まずは2歳女王のラッキーライラック(牝、父オルフェーヴル)。恐らく、馬体は10キロ以上増えての出走になると思いますが、「いい形で成長してくれた」と松永幹調教師は満足そうな表情を浮かべます。実は放牧から戻る前に体がかなり増えたという話を何度か聞いていたんですが、トレーナーは常に「成長」という言葉を使っていたんですよね。だから、この馬体増はいい方向にとらえて大丈夫だと思います。この馬はカイバ食いが落ちないし、イレ込んだりもしない、本当に調整に困らない牝馬というイメージ。始動戦としての仕上がりは万全と言っていいんじゃないでしょうか。

 逆転を狙うのが阪神JFで2着だった藤岡厩舎のリリーノーブル(牝、父ルーラーシップ)です。藤岡調教師は「今回の方が調整しやすい」と口にしましたが、それは阪神JFがその前の白菊賞から中1週での転戦であったこと。確か、白菊賞からの転戦組って過去10年、阪神JFで掲示板すら載ったことがなかったはずなんです。ところが、この馬は掲示板どころか、連対圏に入ってきた。しかも、キャリア3戦目でしょう。今後に向けての「伸びしろ」という点、調整面での上積みに期待したいところではあります。

 調整面での上積みといえば、池添学厩舎のサラキア(牝、父ディープインパクト)もかなりのモノでしょう。デビュー戦は2週続けての除外に遭いながらも、レースでは着差以上に強い内容で快勝。この時の2着馬、ナリタハーデスは続く未勝利を3馬身半差で完勝しているワケですから、決して相手に恵まれたパフォーマンスではありません。まだ、気性的に幼い面はありますが、そのぶん、無駄にレースを使いたくない。「叩き台というよりは、一戦一戦が勝負の馬ですから」と池添学調教師。キャリアの浅さを埋めるだけの素質は伝わってきます。

 最後に取材の感触から取り上げたい馬としてはシグナライズ(牝、父Frankel)。前走の紅梅Sは1番人気ながら4着でしたが、「蹄鉄がずれていた。繊細な馬だから」と藤原英調教師は説明します。敗因が明確な競馬と考えていいでしょう。桜花賞への勝負駆けですが、仕上げには定評のある厩舎ですし、前走で評価を落とすならば、何とも不気味な存在ではあります。

 ということで、ネット限定「厳選馬」をどうぞ。

阪神9R・4スティッフェリオ(前走は久々である上、出遅れから前残りの競馬。敗因明確な3着だった。「使った効果はあると思うし、このクラスなら」と生野助手。ここは順当Vだろう)

 続いては馬券王への道 延長戦をどうぞ。

阪神12R・14ビーカーリー(前走は外の伸びない馬場で仕方なし。今の阪神は内外の差が少なく、休み明けを叩いた上積みも見込める)

小倉6R・10ナムラエルサ(前回は久々、外枠と不利な条件大。芝ダート問わない速力は見直せる)

中山11R・1フミノムーン(要は折り合い次第の馬だが、国分優Jの騎乗時は2戦とも圏内。手の合う騎手に導かれ、この相手なら激走合う)

中山12R・15ローレルジャック(距離短縮は合うし、前走は前に厳しい競馬。一変は十分)

 今日はここまで、また明日です。ではでは

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