勢いアリ(栗東)

 こんにちは、山本です。本日は土曜日ですが、梅田の会社で内勤からのパッチパチ。ではでは、行ってみましょうか♪

 さて、2年前の本日。熊本地震が起きました。今まで阪神大震災の直後に関西へ拠点を移したり、東日本大震災ではその直前に東北へ引っ越した友人の安否が気になったりしていましたが、最も影響があったのが、恐らくこの地震。度重なる余震がおさまらず、実家の大分からオカンを関西に避難させようとしましたが、電車や飛行機はすでに満席か動いてなかったはず。結局は船での移動となったんですよね。あの時は何やかんやと色々ありました。

 しかし、子供の頃から教科書などで東海地方で大きな地震が起きやすいのではないか、とよく話を聞いてきましたが、今まで生きてきた中で触れてきたのは、それ以外の地域ばかり。天災は忘れた頃にやって来るではありませんが、全く予測できないから本当に怖いんですよね。そして、いざとなると、太刀打ちできないというか、どうしようもない面がある。神戸、仙台、熊本と被災した後の街並みを見るたび、そう感じたものです。とにかく、今は被災地の一日も早い復興を祈るのみです。

 ということで競馬ができる幸せをかみ締めつつ、そろそろ本題へ。まずは3歳馬情報。明日は皐月賞でございます。その情報については紙面を参照していただくとして、個人的に思いつくままに少々…。

 今日の紙面を見て、一番驚いたのがエポカドーロ(牡、父オルフェーヴル)の藤原英調教師が逃げ宣言をしていたこと。勝手に好位追走だと思っていたので、これは意表を突かれました。大一番にしっかり仕上げてくることに定評のある藤原英調教師は非常に戦略家でもあります。あまり逃げ宣言みたいな言葉を聞いたことがないんですよね。これは本心なのか、果たして…。いずれにせよ、この馬の出方がレースの性質を大きく変えてしまう可能性はあります。

 しかし、藤原英厩舎はご存じの通り、良血馬がたくさんいるのですが、牡馬に関して言えば、血統的に地味な印象が強いこの馬がクラシック戦線に名乗りを挙げてきた。難しいですよね。藤原英厩舎は昨年のクラシック戦線はベストアプローチが出ていましたし、ダービーを勝ったエイシンフラッシュも血統構成が派手ではない。本当に難しい厩舎で、今年のPOG戦線でも悩まされそうです。

 ということで、ここからは2歳馬情報。今日は3月28日付けの更新で少しだけ触れた高橋忠厩舎について書きたいと思います。高松宮記念をファインニードルで制し、厩舎のG1初制覇を飾りました。現2歳世代のラインアップを見ると、非常に多彩だなという印象ですね。

 血統的にはステイゴールド産駒、たった1頭だけの現2歳世代となるハルノナゴリ(牝、父ステイゴールド、母エレイン)やファインニードルの下にあたるニードルクラフトの16(牝、父ダイワメジャー)となるんでしょうが、この2頭はゆっくりと成長を促しそう。取材の感触で最もグッときたのはマイディアライフ(牡、父ジャスタウェイ、母ペルヴィアンリリー)でしょうか。三田昌宏オーナーで、昨年のセレクト1歳セールで5200万円でした。半兄に札幌2歳Sを勝ったアドマイヤエイカンがいますね。「ノーザン(ファーム)にいるジャスタウェイ産駒の中で非常に評価が高いし、いい馬ですよ。これは走りそうです」と高橋忠調教師の声が弾みます。6月あたりの栗東入厩も視野に入っているほど育成も順調のようで、気になる1頭です。

 同じく三田オーナーのValais Girlの16(牡、父Speightstown)も面白そうな存在です。「アイルランドのセリで買ってきた馬ですが、動きがいいですね」と短距離路線での期待ですかね。「早くからいけそうですね」と口にするのはタイセイスキャット(牡、父ヨハネスブルグ、母マルカジュリエット)。近親に古くはジェニュインや、アサクサキングスなどがいます。

 動きのよさという点ではショウナンアリババ(牡、父スクリーンヒーロー、母ダイタクアズミット)でしょうか。叔父にダイタクリーヴァやダイタクバートラムを持ちます。「柔らかい背中をしている感じですね。動きが軽快です」と手応えをつかんでいます。さらにバンカーズギャル(牝、父アドマイヤムーン、母ルークラティブ)は祖母のバンカーズレディが米G13勝馬。「早くからいけそう。短いところだと思います」とのことです。

 現在、絶好調のロードカナロア産駒は2頭。血統的には半兄にダノンバラードを持つレディバラードの16(牝、父ロードカナロア)に目が行きがちですが、POG的な感触ではロードルーツ(牡、父ロードカナロア、母ニンフェアアルバ)の方が面白いかも。「520~30キロあるんですが、そんなに重さを感じさせない。早めからいけるかもしれません」とのこと。お母さんは甥にノヴェリストを持つ血統馬ですね。

 あと、血統的に重賞ホースの母を持つレッドジェニアル(牡、父キングカメハメハ、母レッドアゲート)は素質は感じているようですが、「良くなってきても、少し遅めですかね」とのこと。あと、「早くからというタイプではない」という前置きがありながらも、「何か品のある馬。期待しています」と話すアンジェラクイーン(牝、父マンハッタンカフェ、母オーシャンルミナス)も感触は悪くありませんよ。

 では、ネット限定「厳選馬」をどうぞ。

中山5R・6ヒラボクラターシュ(キャリア2戦目、強敵ぞろいだった前走で2着。「使いつつ、さらに良くなっています」と谷口助手。しっかりと勝機をモノにする)

 続いては馬券王への道 延長戦をどうぞ。

阪神1R・1リリカルドリーム(生野助手が「前走で乗った豊さんが『ダートはいいよ』と。未勝利を勝つ力はあるんです」と意欲。砂2戦目で)

阪神4R・11ウインドピトレスク(前回は外へ出す時にロスあり。脚はある。大穴狙い)

阪神12R・13タガノカトレア(前走の末脚に復調気配。本来は力が一枚上)

福島10R・13トウカイクローネ(こちらも前走の伸び脚が目を引く。差し脚の生きる流れになれば)

 今日はここまで、また明日です。ではでは

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