【POG】牡馬から牝馬へ(美浦)

 こんばんは、川上です。本日は移動中の電車よりパッチパチ。では、いきましょう。

 先ほど行われた皐月賞は、オルフェーヴル産駒のエポカドーロ(牡、父オルフェーヴル、母ダイワパッション)が波乱の決着を押し切ってV。先週の桜花賞のアーモンドアイ(牝、父ロードカナロア、母フサイチパンドラ)に続いて、新種牡馬の初年度産駒がクラシック1冠目を制しました。関東馬では2番手から粘り込んだジェネラーレウーノ(牡、父スクリーンヒーロー、母シャンハイロック)が最先着の3着。バテそうでバテないゴール前の粘り腰には、育成時代から評判だった心肺機能の高さを感じさせました。稍重の馬場で勝ち時計は2分0秒8。3頭が前、前で運んでいびつな形にもなり、時計的な評価は難しい難しいところですが、我々やファンにとっては、ダービーがますます予想しがいのあるモノになったのではないでしょうか? 本命だったオウケンムーン(牡、父オウケンブルースリ、母ムーンフェイズ)は後方から内を突いて伸びかけるも12着。見立ての甘さを反省しつつ、次なる反撃にしたいところです…!

 牡馬1冠目が終わって、来週はさっそく牝馬戦線のオークストライアル、フローラSが行われます。こちら今年から本番への優先出走権が2着までになり、よりシビアな戦いになっていきそうです。登録馬を見渡せば、美浦からはフラワーC3着のノームコア(牝、父ハービンジャー)やクイーンC4着から一気に距離が延びるオハナ(牝、父ディープインパクト)あたりが有力候補の一角でしょうか。それと個人的には、レッドベルローズ(牝、父ディープインパクト)も楽しみな一頭。様子を見ながら登録するか決める運びでしたが、登録してきましたね。前走のミモザ賞(1着)は、ルメールJが「最後の直線は物見をしていたくらい」と振り返っての快勝でしたし、2000Mで本領発揮となるかもしれません。牡馬相手に好戦を続けてきた関西馬のサトノワルキューレ(牝、父ディープインパクト)もいますし、オークスでの“穴候補”探しという点でも見逃せない一戦です。

 最後に少しだけ2歳世代のPOG情報も。レッドベルローズと同じ鹿戸厩舎では、ドンヒューズ(牡、父へニーヒューズ、母ヒアーズトウショウ)が先週7日にノーザンファーム天栄より美浦トレセン入りしました。こちら使い出しの早い組としてトレーナーもオススメしていた馬。セレクトセール出身で「芝っぽい走りをする。6月デビューも視野に入れている」と。師自ら選んだ一頭とのことで、血統的にも興味深いです。同じく速攻系では、最初の東京開催を目標に、4日に田村厩舎に入厩して13日にゲート試験に合格したクィーンユニバンス(牝、父ヴィクトワールピサ、母レディスキッパー)も面白い一頭。こちら先日取材に行ったノーザンファーム空港牧場でも好評価。現状で510キロほどの馬格を誇り、「大型な割に緩さもない。(桜花賞3着馬の)リリーノーブルに乗り味が似ている」なんて評判も聞きましたし、注目したい一頭です。

 ひとまず本日はこのあたりで。ではではまたです!

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