【POG】2018―19ドラフト対談・第2回(美浦)

 こんにちは、川上です。 

 本日は、昨日14日にアップした第1回に続いて、「2018―19ドラフト対談」の第2回目をお届けします! 2回目は牝馬部門。栗東・ヤマタケ&美浦・川上が悩みに悩んで選らんだラインアップになっております。では、どうぞ!

 川上(以下、川)「昨日は【惜しくもランク外…】の馬でおおいに盛り上がりました(笑い) 本日はいよいよ牝馬部門です!」

 ヤマタケ(以下、ヤ)「15日付けの紙面でもカワカミ君と対談したけど、17―18シーズンの牝馬戦線はオルフェーヴル(ラッキーライラック)、ロードカナロア(アーモンドアイ)の新種牡馬組が躍進が目立った一年だったな」

 川「先輩は、今年の牝馬1位もオルフェーヴル産駒ですか」

 ヤ「エスポワール(牝、父オルフェーヴル、母スカーレット、栗東・角居)やな。この馬、当初は音無厩舎に入る話もあったんよ。若いときから見ていた音無調教師がこの前も、雑談の中で『めちゃくちゃいい』と絶賛してたのが忘れられんわ」

 川「17年の日本ダービー3着馬、アドミラブルの半妹ですね」

 ヤ「そうそう。お兄ちゃんも指名してたんよ。厩舎は変わったけど、大注目だわ! って、君の1位は置きに行きすぎじゃないの!?」

 川「ドナアトラエンテ(牝、父ディープインパクト、母ドナブリーニ、美浦・国枝)です! これは、ノーザンファーム空港取材のなかで、ビビっときましたわ」

 ヤ「ジェンティルドンナ絡みなら、妹より、初子のモアナアネラ(牝、父キングカメハメハ、母ジェンティルドンナ、栗東・石坂)のほうが注目ちゃうの?」

 川「そこは、何でも逆らいたい穴党ということでお許しを!(笑い) モアナアネラも空港牧場で取材させてもらったんですが、個人的に妹のほうにトーンの高さを感じました。こちらは、お姉ちゃん同様にクラシックディスタンスも意識できそうな感じ」

 ヤ「なるほどな~。俺の2番手は安心と安全の金子ブランド。ビーチサンバ(牝、父クロフネ、母フサイチエアデール、栗東・友道)や」

 川「友道番の先輩が、厳選1頭にとどめたという馬ですね」

 ヤ「その話は前回を参照してもらうとして…(笑い) 友道厩舎×金子真人HDの馬は現3歳世代も全て2勝以上あげとるからな。先生の評価も上々。ブラヴァス(牡、父キングカメハメハ、母ヴィルシーナ)とか昨日ランク外で取り上げたウーリリ(牡、父ディープインパクト、母ウィキウィキ)ももちろんいいんだけど、『変化球』で期待してる。君の2番手は、昨日もったいぶってた馬か」

 川「ノーブルスコア(牝、父ディープインパクト、母ファイナルスコア、栗東・藤原英)ですね。美浦担当ですが、これだけは入れさせてもらいました! 今をときめく藤原英厩舎の牝馬では、昨日のランク外編で取り上げたサトノアクシス(牝、父ディープインパクト、母ヘアキティー)なんかも評判良かったんですけど、今年はこれ一頭で」

 ヤ「相当入れ込んどるな」

 川「16年のセレクトセールで二木英徳氏(イオンの元社長)が1億5500万円の最高落札額で落とした馬ですね。それだけの評価を受けた馬らしく、育成牧場での感触はすこぶる良かった。骨格から、馬体はそれほど大きくならなそうなタイプですが、『現段階でもとてもいい馬』と中川晃征厩舎長も絶賛していましたよ」

 ヤ「美浦担当が唯一入れた関西馬。注目しておくよ。俺の3番手は、Nausiccaの16(牝、父Frankel、母Nausicca、栗東・矢作)

 川「今年、各厩舎にフランケルの産駒がたくさん入ってませんか!?」

 ヤ「めちゃめちゃ多い気がするわ。そんなトレンドに乗って、ぜひ一頭は指名してみたかったんよ!」

 川「オンナも馬も新しいもの好きの先輩らしい…(笑い)

 ヤ「おいおい、そんなこと誰がいったんや。外国産馬に関しては、名匠・矢作センセイの目を信じるのみ! ってカワカミ君も値段の高い女の子が好きね~(香港でもそうだったみたいだし)」

 川「…。3番目のシャドウディーヴァ(牝、父ハーツクライ、母ダイヤモンドディーバ、美浦・斎藤誠)のことですか。確かに、これはセレクトセールで7000万円超えの落札額だった馬です。が、単に高馬だから“指名”した訳じゃないですよ! 何より今年に入ってからの成長力を斎藤誠センセイも育成牧場も評価してます。この父らしく距離適性も幅広いかと」

 ヤ「4番手はお互いに新種牡馬のジャスタウェイ産駒やな。俺はアウィルアウェイ(牝、父ジャスタウェイ、母ウィルパワー、栗東・高野)。普段は2歳馬に対してジャッジが慎重な印象の高野調教師。でも、この馬について話すときは手応えをビンビン感じるわ」

 川「僕はメルキュール(牝、父ジャスタウェイ、母キュー、美浦・戸田)です。ジャスタウェイの産駒は『素直な感じで評判がとてもいい。キューの難しいところもジャスタウェイがカバーしてくれる』と戸田調教師もゆかりの血統馬に大きな期待を寄せていました!」

 ヤ「ジャスタウェイ産駒は各方面、なかなか好評やな。今年のオルフェーヴル、ロードカナロア並みの活躍もあるかも。いよいよ最後か。牝馬5位はエアジャメヴーの16(牝、父ロードカナロア、母エアジャメヴー、栗東・橋口)

 川「昨日、狙い目と豪語していた厩舎ですか」

 ヤ「ふ、ふ、ふ。4年目の橋口厩舎は今年、馬房数がようやく20馬房にまで増えたんよ。2歳馬の出走回数も飛躍的に上がりそうだし、POG的に狙い目は拡大しそうやで」

 川「それは魅力的かも! POGはやっぱり走ってくれてなんぼですもんね。僕のシメはメッシーナ(牝、父ディープインパクト、母シユーマ、美浦・萩原)

 ヤ「母シユーマって何回も見てきたような…。最後にまたベタなところ来たな(笑い)」

 川「現在3勝のヘリファルテ、先日のプリンシパルSで2着だったブレステイキングの下ですね。牧場取材でも距離適性への期待を感じましたし、クラシックを意識していることがビンビン伝わってきました! 『ディープインパクト3本柱』で確実に稼いでいきますよ~!!」

 ヤ「お互いに悩みに悩んで選び抜いた厳選5頭。来春の大舞台に何頭出てるか楽しみやな!」

 

指名した牝馬5頭まとめ

●ヤマタケ

1位・エスポワール(牝、父オルフェーヴル、母スカーレット、栗東・角居)

2位・ビーチサンバ(牝、父クロフネ、母フサイチエアデール、栗東・友道)

3位・Nausicaaの16(牝、父Frankel、母Nausicaa、栗東・矢作)

4位・アウィルアウェイ(牝、父ジャスタウェイ、母ウィルパワー、栗東・高野)

5位・エアジャメヴーの16(牝、父ロードカナロア、母エアジャメヴー、栗東・橋口)

●川上

1位・ドナアトラエンテ(牝、父ディープインパクト、母ドナブリーニ、美浦・国枝)

2位・ノーブルスコア(牝、父ディープインパクト、母ファイナルスコア、栗東・藤原英)

3位・シャドウディーヴァ(牝、父ハーツクライ、母ダイヤモンドディーバ、美浦・斎藤誠)

4位・メルキュール(牝、父ジャスタウェイ、母キュー、美浦・戸田)

5位・メッシーナ(牝、父ディープインパクト、母シユーマ、美浦・萩原)

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