【ドバイ国際競走】武豊に聞く…アウォーディーとドバイ・ワールドCで頂点目指す

2017年3月21日6時0分  スポーツ報知
  • アウォーディーでドバイ・ワールドCに挑む武豊。世界の頂点に導くか

 ◆第22回ドバイ・ワールドC・G1(ダート2000メートル、25日深夜・メイダン競馬場)

 ドバイ国際競走が25日、アラブ首長国連邦(UAE)のメイダン競馬場で行われる。今年は、馬券を発売するワールドC(ダート2000メートル)、シーマクラシック(芝2410メートル)、ターフ(芝1800メートル)のG1・3レースを含む計6レースに日本馬11頭が参戦。ワールドCで世界の強豪に挑むアウォーディー(牡7歳、栗東・松永幹厩舎)の武豊騎手(48)=栗東・フリー=に、意気込みなどを聞いた。

 ―ドバイ国際競走がいよいよ近づいてきました。

 「ドバイのワールドカップといえば、世界的なビッグレースのひとつだからね。レースの日には花火なんかがバンバン上がって、日本の競馬とはまた違ったスケール感がある。騎手として、そういう舞台で戦えるのは本当にありがたいことだし、楽しみだよ」

 ―09年までのナドアルシバ、現在のメイダンの両競馬場で騎乗経験が豊富です。ダートはどのようなレースでしたか。

 「いつもそうなんだけど、ドバイのダートは馬にも騎手にも、相当タフなレースになる。スピード自慢の馬たちがたくさん出てきて、本当に激しい戦いになる。テンに速くて、アメリカ競馬に近いイメージだね。乗っている感じは(ケンタッキーダービーが行われる)チャーチルダウンズ競馬場に似ているかもしれない」

 ―コンビを組むアウォーディーにとって、そのような舞台設定はどうでしょうか。

 「年を重ねてレースぶりに幅が出てきて、馬も良くなってきた。今なら、芝でも昔以上にやれるんじゃないかとも思っている。そういう意味では、オールウェザーのコースだったら、なお良さそうだけど、メイダンのダートが合わないってことはないと思う。ダート馬にしては切れがあるタイプだから、そのあたりをうまく引き出せたら」

 ―この馬は海外遠征が初めてになります。

 「日本でもいろんな競馬場に行って経験しているし、大丈夫だと思っている。今回は海外への遠征になるけど、最近は競馬に対してズルさが出てきている。その点で環境がガラッと変わるのは刺激になると思う。いい方に出てくれるんじゃないかな」

 ―今回はラニ(牡4歳)とともに、きょうだいそろって世界一を目指すことにもなります。

 「これだけのレースに、きょうだいで挑めるなんてなかなかないこと。さすがに“お兄ちゃん”“弟”とまでは認識していないかもしれないけど、馬はすぐに覚えるっていうからね。アウォーディーにとっても、いつも同じ厩舎にいて、よく知っている弟(ラニ)と一緒に海外に行けるのはいいことだと思う。もちろん、お兄さんには乱暴はしないでほしいけどね(笑い)」

 ―ドバイで初騎乗となった01年のワールドカップで、コンビを組んだトゥザヴィクトリーが2着でした。最後に意気込みをお願いします。

 「トゥザヴィクトリーの時にはあと一歩で悔しい思いを味わった。日本のジョッキーとして、日本の馬でワールドカップの頂点に立ちたいという思いはやっぱりある。アウォーディーと一緒に、精いっぱい頑張りたいね」(聞き手・川上 大志)

 ◆武 豊(たけ・ゆたか)1969年3月15日、京都府出身。48歳。87年に騎手デビュー。88年の菊花賞で19歳8か月で史上最年少クラシック制覇。13年11月のマイルCS(トーセンラー)で中央、地方、海外を合わせ、G1通算100勝を達成。15年シリウスS(アウォーディー)でJRA重賞300勝。昨年9月18日の阪神4Rで、JRA所属馬で史上初の通算4000勝を達成した。JRA通算3880勝(20日現在)。170センチ、51キロ。血液型O。

 【コース解説】3週前に現地入りしたディオスコリダーの高橋忠調教師によると、30分ほどの間隔で夜通しダートコースに散水していたという。そのためカチカチになり、先行有利に拍車がかかった。今回も水をまくかは不明だが、パワーよりスピードが求められる馬場は必至だろう。

 状態のいい芝コースも追い込み一手では届かず、中団あたりまでがV圏内。シーマクラシックのスタート地点は1コーナー手前でポジションを取りやすい内枠にアドバンテージがある。

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