【U23】浅野、右膝の爆弾隠し2ゴール!日本大逆転V

2016年2月1日10時18分  スポーツ報知

 ◆16年リオデジャネイロ五輪最終予選兼U―23アジア選手権 ▽決勝 日本3―2韓国(30日、アブドゥラー・ビン・ハリファ・スタジアム)

 【ドーハ(カタール)30日=網野大一郎】6大会連続10度目の五輪出場を決めている日本がアジアを制した。韓国に2点先行される苦しい展開も、後半15分から出場したFW浅野拓磨(21)=広島=が同22、36分と2ゴールを決めて大逆転。手倉森誠監督(48)の“神采配”が的中して3―2で宿敵を撃破した。無傷の6連勝で頂点に立った手倉森ジャパンは31日、羽田空港に帰国。8月4日から16チームが参加して行われるリオデジャネイロ五輪に挑む。

 浅野が決めた。日本の優勝を決定づけた。2―2の後半36分。MF中島からパスが出ると左に反転。背負ったDFを振り切ると、1対1になったGKの逆をついて左足で流し込んだ。「これを出さずに日本には帰れない。広島の仲間にも申し訳ない」。ついに出せた得点後の“ジャガーポーズ”。テレビ中継のゴールシーンの再生が終わるのを意識して、ヒーローは少し遅めに両手の爪を突き立てた。1点目からわずか14分間での逆転劇が完結した。

 昨季のJリーグ新人王は決勝までの5戦は不発。「1点取って帰りたいけど、まず勝つことが大事」。言葉とは裏腹に求められた切り札の仕事ができない焦りはあった。決定機でパスを出す姿に手倉森監督が「ゴールを取れ」と強気の姿勢を何度も要求。難産の末に生まれた追撃+逆転の計2発。勝利の笛を聞くと両拳を握りしめた背番号16に仲間が一斉に駆け寄った。

 昨夏、広島でのシュート練習中に右膝に激痛が走った。都内で極秘にMRI検査をすると半月板が傷ついていた。「現役中は手術しなくてもいい。ただこれ以上痛めたら即手術」という医師の診断。指揮官に“辞退”を告げる一歩手前まで悩みに悩んだ末、膝回りの補強運動と鍼(はり)治療で状態が上向いた。リスクは覚悟の上で「最終的にここに来たいと自分で決めた」。昨年12月のクラブW杯終了と同時に代表チーム関係者に参加の意思を伝え“爆弾”を抱えながら五輪予選を勝ち抜いた。

 日本で待つ母・都姉子(としこ)さんには毎試合電話で「点を取る」と伝えてきた。その約束は最後の最後、大仕事で果たすことができた。「五輪で結果を残してもサッカーは続く。(優勝は)通過点としてはいい通過点」。準決勝、後半ロスタイムで五輪出場を決めた“ドーハの奇跡”の続きを演出したジャガー。リオまで猛スピードで駆け抜ける。

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