【なでしこ】リオ絶望的!切符逃せばノリ監督退任、後任にU20監督高倉麻子氏

2016年3月5日6時0分  スポーツ報知

 ◆リオデジャネイロ五輪女子サッカーアジア最終予選第3節 中国2-1日本(4日・キンチョウスタジアム)

 なでしこジャパンの佐々木則夫監督(57)が3大会続いた五輪出場が途絶えた場合、今予選限りで退任する意向であることが4日、分かった。

 リオデジャネイロ五輪アジア最終予選・第3節で中国に1―2で敗戦。残り2試合を連勝しても最大で勝ち点7までしか伸ばせず、出場権獲得が絶望的となった。後任にはU―20日本女子代表の高倉麻子監督(47)の就任が有力となっている。

 かつての世界女王の姿はなかった。連係ミスなどから失点し、中国に2008年6月のアジア杯以来の敗戦。3戦を1分け2敗で、五輪出場の夢はほぼついえた。7日に中国が引き分け以上なら、ベトナム戦の試合前に出場の可能性が完全消滅する。佐々木監督は険しい表情のまま「結果を出させてあげられなかったことは残念。僕自身の責任は大きい」と厳しい現実を受け止めた。

 複数の関係者によると、佐々木監督は昨夏のカナダW杯後、日本協会との契約を今大会まで延長。予選突破なら五輪も指揮を執ることが決まっていたという。日本を世界トップレベルに押し上げた功労者だが、8年以上の長期政権の上、世代交代も遅れたまま。日本協会・大仁邦弥会長は試合後、残り2試合の指揮を託す方針を明かした上で「日本の優位性がなくなった。(世代交代が失敗かと問われ)結果的にはそういうことになる。こっちは先発平均で27歳、相手は24歳。日本は古いチーム。若いチームにしていかないと」と厳しく指摘した。

 五輪出場が途切れる最悪の事態になった場合に切り札といえるのが、14年U―17W杯で初優勝に導いた高倉氏だ。かねて協会内で女性指導者を待望する声があり、育成年代で実績を重ねる手腕に評価は高い。同氏は現在、U―23日本女子代表を率いてラ・マンガ国際大会(スペイン)に参戦中。まず11月から行われるU―20女子W杯(パプアニューギニア)の優勝が最優先で、一時的に代行などを置く可能性はあるが、各年代の若手を知り尽くすことから世代交代にもスムーズに取り組めることが期待される。

 佐々木監督は以前から「新たな人が代わってやるというのも、ひとつじゃないか」と19年フランスW杯や東京五輪に向け、後進に将来を託す考えを明かしていた。この日の会見で進退について「次を見据えた場合に指導者として僕がいいのか。みなさんで今後検討してもらうしかない」と話した。退任した場合の今後の進路は未定だが、古巣のJ1大宮が以前からラブコールを送っており、フロント入りの可能性もある。

 わずかな可能性にかけて残り2試合で全力を尽くすが、五輪への道が完全に閉ざされた時点で次世代に向けた動きは加速する。

 ◆高倉 麻子(たかくら・あさこ)1968年4月19日、福島市生まれ。47歳。読売SC(現日テレ)、シリコンバレー・レッドデビルズ(米国)などでプレーし、日本代表通算79試合30得点。2012年から2年連続でAFC年間最優秀コーチ賞(女子)を受賞。13年からU―17代表監督になり14年U―17W杯優勝。同年に16年U―20W杯を目指すU―18代表監督に就任。11年に日本協会公認指導者S級ライセンス取得。

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