長谷部、左膝手術でUAE戦欠場濃厚もハリル監督あえて招集決断

2017年3月20日5時0分  スポーツ報知
  • 宿舎に到着したハリルホジッチ監督

 【アルアイン(UAE)19日=ペン・斎藤成俊、カメラ・竜田卓】2018年ロシアW杯アジア最終予選で大一番のUAE戦に臨む日本代表は、主将・MF長谷部誠(33)の欠場が濃厚となった。所属するフランクフルトが、20日以降に痛めていた左膝の手術を受けると発表した。一部の選手らと現地入りした日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(64)は状態を確認するため、あえて招集を決断。チームをまとめるため、プレーできなくても帯同させる可能性がある。

 最悪の事態だ。11日のバイエルン戦で左膝を痛めた長谷部が20日以降、内視鏡検査を受けるとフランクフルトが発表した。長谷部はハリル監督が「代えの利かない我々のキャプテン。彼なしのチームは考えられない」と全幅の信頼を置く不動のボランチ。直接状態を確認するために強行招集を決めたが、大一番のUAE戦は欠場が濃厚になった。

 UAEには昨年9月のW杯アジア最終予選初戦で1―2で敗戦。「我々のリベンジ」とハリル監督が意気込む雪辱戦は完全アウェーが確実だ。いわゆる“中東の笛”だけでなく、相手の挑発、白い民族衣装を着た男性で埋まるスタジアム、日中の気温が30度を超える暑さが待ち構える。だから、指揮官は雰囲気に左右されない経験値と精神力を持つ本田、今野らベテランを選んだ。特にキーマンは、ピッチ内外で統率力を発揮する長谷部だった。

 長谷部のW杯予選出場34試合、主将回数73はともに日本代表歴代最多。10年南ア、14年ブラジル、18年ロシアと、W杯最終予選21試合で欠場は出場停止の3試合だけだ。今回の最終予選のボランチは5試合中3試合で長谷部と山口が先発。軸となる山口の相棒には今野か高萩が有力だが、ともに代表メンバーとしては1年以上のブランクがある。

 国際Aマッチ期間中は代表が拘束力を持つため、長谷部の存在を捨てられないハリル監督は、UAEに呼ぶ決断を下した。チーム関係者は「代表としては現段階の判断材料がない。こちらに来て代表の医療スタッフと話してから今後について判断する。追加招集もしていない」と明かした。

 予選B組の日本は5試合を終え、首位サウジアラビアに得失点差で下回り2位。UAEに負ければ4位に転落する可能性もあり、6大会連続W杯出場の道は厳しさを増す。欠場でも精神的支柱としてチームに残る可能性がある。アルアインで初練習を指揮したハリル監督は、長谷部について「難しい状況だということは皆さんもご存じだと思います」と語った。苦渋の決断を強いられそうだ。

SAMURAI BLUE
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